【新華社北京8月14日】中国の商業銀行の今年第2四半期末(6月末)時点の不良債権残高は1兆9600億元(1元=約16円)で、前四半期末(3月末)に比べ1829億元増えた。不良債権比率は1・86%で、3月末に比べ0・12ポイント上昇した。中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)が13日発表したデータで明らかになった。
銀保監会は商業銀行の貸し出し資産の質は安定を維持したと強調した。6月末現在、債権の分類で正常債権の残高が103兆1千億元で、うち正常類が99兆6千億元、注意類が3兆4千億元となっている。
実体経済に寄与する面をみると、6月末現在、銀行業金融機関の農業関連融資残高が前年同月末比7・3%増の32兆元、小規模・零細企業向け融資残高が13・1%増の32兆元だった。クレジットカード消費向けと低所得者向け住宅事業向け融資がそれぞれ31・1%増と44・4%増となり、融資全体の平均伸び率をそれぞれ19・4ポイントと32・6ポイント上回った。
リスク対応能力が比較的十分だった。6月末時点で貸倒引当金残高が3兆5千億元で、3月末に比べ1036億元増えた。貸倒引当金カバー率が178・7%で、3月末に比べ12・58ポイント下がった。自己資本比率は13・57%で、3月末に比べ0・07ポイント下がった。
銀行業の利益は基本的に安定して伸び、資産と負債の規模が着実に増えた。上半期、商業銀行の純利益は前年同期比6・37%増の1兆322億元で、伸び率は前年同期に比べ1・55ポイント低下した。6月末時点で銀行業金融機関の人民元・外貨資産は前年同月末比7%増の260兆元。銀行業金融機関の人民元・外貨負債は同6・6%増の240兆元となった。
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