【新華社北京8月15日】純利息マージンは2・12%となり、前四半期末より0・14ポイント上昇。不良債権引当カバー率は178・7%、監督の基準を大きく上回った…。中国銀行保険監督管理委員会が13日に発表した2018年第2四半期(4~6月)データによると、不良貸付比率は第1四半期(1~3月)末より0・12ポイント上がったとはいえ、総じてみれば、中国銀行業は第2四半期に、全体的に依然として穏健に運行している。
「純利息マージンは銀行の収益力をある程度反映する」と民生銀行の温彬上席研究員は述べ、金利を市場化した後、中国銀行業の純利息マージンは一時縮小したが、今年第2四半期に回復が続き、これが実体経済への支援を強化し、運営コストを引き下げるなど、総合的な運営力を向上させる銀行業界の取り組みとは切り離せないものだと指摘した。
2018年第2四半期末時点で、中国銀行業金融機関の人民元・外貨建て資産は前年同期比7%増の260兆元となり、人民元・外貨建て負債は6・6%増の240兆元となった。農業関連貸付(手形貸付は含まず)残高は7・3%増の32兆元。小企業や零細企業に用いた貸付残高は13・1%増の32兆元。クレジットカード消費、保障性住宅に用いた貸付はそれぞれ31・1%と44・4%増え、伸び率は貸付の伸び率平均をそれぞれ19・4ポイントと32・6ポイント上回った。
業界関係者は、金融デレバレッジを背景として、中国銀行業金融機関の資産と負債が着実に増えると同時に、構造も最適化しており、特に実体経済への支援が強化され、消費や内需拡大が支援されたとの認識を示している。
総体的には、中国銀行業は現在、穏健に運行され、経営状況もいくらか改善している。
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