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6月、世界航空貨物輸送増勢は鈍化 アジア太平洋地域は17カ月ぶり最低に IATA
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-08-14 10:57:35 | 新華社 | 編集: 王珊寧

  【新華社上海8月14日】国際航空運送協会(IATA)が13日、公表した世界航空貨物輸送データでは、2018年上半期、世界航空貨物輸送需要(トンキロベース)は4・7%増、伸び率は2017年の半分にも及ばなかったが、その中では6月の需要は前年同期比で2・7%増加した。

 データによると、6月、世界航空貨物輸送力(トンキロベース)は4・1%増、輸送力月間伸び率は3月から常に需要伸び率を上回った。

 IATAは、世界航空貨物輸送増勢の鈍化は主に3つの原因があると分析している。第一に、在庫の大幅増により需要を満たす在庫補充周期が2018年初めに収束しており、3月以降、航空貨物輸送量が大幅に低下した。

 第二に購買担当者指数(PMI)が2016年以来、最低に落ち込んだことは世界貿易の構造的鈍化を裏付けている。中国、日本、米国の製造業輸出受注はいずれもマイナス成長となった。

 第三に日本貨物航空(NCA)が6月後半に全便を一時運航停止したことを受け、6月の貨物輸送伸び率が0・5%減り、増勢鈍化がいっそう拡大した。

 IATA事務総長兼CEOのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアック氏は、航空貨物輸送下振れリスクは絶えず加わるものの、2018年の世界航空貨物輸送需要は依然として4%増えると予測、ただし、世界貿易悪化の懸念は高まり、航空貨物輸送は関税障壁の影響を受けていないが、貿易緊張による生産回帰やグローバルなサプライチェーン統合は貿易見通しにマイナス影響を与えると警鐘を鳴らしている。

 地域別では、6月、アフリカを除く他の地域の航空会社の貨物輸送量はいずれもプラス成長を達成した。その中で航空貨物輸送市場の37%近くを占めるアジア太平洋地域は伸び悩み、世界市場成長率を押し下げた。

 アジア太平洋地域の航空会社の6月の貨物輸送需要は前年同期比で1・5%増え、輸送力は5・2%増、特に国際貨物輸送需要は17カ月ぶりの最低(1・1%)となり、前年同期の力強い成長とは対照的であった。2018年上半期、同地域の貨物輸送需要は前年同期比で4・6%増、貨物輸送量年平均成長率は3%~4%となる見通し。

 欧州地域における航空会社の6月の貨物輸送量は3・3%増え、輸送力は5・4%増となった。2018年上半期、同地域の航空貨物輸送需要は前年同期を4・1%上回った。

 北米地域における航空会社の6月の貨物輸送量は前年同期比で3・8%増、そのうち国際貨物輸送需要は5・9%増え、2年ぶりに業績成長の最も大きな市場となった。6月、同地域の輸送力は3・4%増えた。2018年上半期、同地域の航空貨物輸送需要は5・3%増、急激な増加が見られたラテンアメリカ地域に次ぎ2位となった。

 

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6月、世界航空貨物輸送増勢は鈍化 アジア太平洋地域は17カ月ぶり最低に IATA

新華網日本語 2018-08-14 10:57:35

  【新華社上海8月14日】国際航空運送協会(IATA)が13日、公表した世界航空貨物輸送データでは、2018年上半期、世界航空貨物輸送需要(トンキロベース)は4・7%増、伸び率は2017年の半分にも及ばなかったが、その中では6月の需要は前年同期比で2・7%増加した。

 データによると、6月、世界航空貨物輸送力(トンキロベース)は4・1%増、輸送力月間伸び率は3月から常に需要伸び率を上回った。

 IATAは、世界航空貨物輸送増勢の鈍化は主に3つの原因があると分析している。第一に、在庫の大幅増により需要を満たす在庫補充周期が2018年初めに収束しており、3月以降、航空貨物輸送量が大幅に低下した。

 第二に購買担当者指数(PMI)が2016年以来、最低に落ち込んだことは世界貿易の構造的鈍化を裏付けている。中国、日本、米国の製造業輸出受注はいずれもマイナス成長となった。

 第三に日本貨物航空(NCA)が6月後半に全便を一時運航停止したことを受け、6月の貨物輸送伸び率が0・5%減り、増勢鈍化がいっそう拡大した。

 IATA事務総長兼CEOのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアック氏は、航空貨物輸送下振れリスクは絶えず加わるものの、2018年の世界航空貨物輸送需要は依然として4%増えると予測、ただし、世界貿易悪化の懸念は高まり、航空貨物輸送は関税障壁の影響を受けていないが、貿易緊張による生産回帰やグローバルなサプライチェーン統合は貿易見通しにマイナス影響を与えると警鐘を鳴らしている。

 地域別では、6月、アフリカを除く他の地域の航空会社の貨物輸送量はいずれもプラス成長を達成した。その中で航空貨物輸送市場の37%近くを占めるアジア太平洋地域は伸び悩み、世界市場成長率を押し下げた。

 アジア太平洋地域の航空会社の6月の貨物輸送需要は前年同期比で1・5%増え、輸送力は5・2%増、特に国際貨物輸送需要は17カ月ぶりの最低(1・1%)となり、前年同期の力強い成長とは対照的であった。2018年上半期、同地域の貨物輸送需要は前年同期比で4・6%増、貨物輸送量年平均成長率は3%~4%となる見通し。

 欧州地域における航空会社の6月の貨物輸送量は3・3%増え、輸送力は5・4%増となった。2018年上半期、同地域の航空貨物輸送需要は前年同期を4・1%上回った。

 北米地域における航空会社の6月の貨物輸送量は前年同期比で3・8%増、そのうち国際貨物輸送需要は5・9%増え、2年ぶりに業績成長の最も大きな市場となった。6月、同地域の輸送力は3・4%増えた。2018年上半期、同地域の航空貨物輸送需要は5・3%増、急激な増加が見られたラテンアメリカ地域に次ぎ2位となった。

 

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