【新華社成都7月11日】中国四川省資陽市文物(文化財)管理所はこのほど、考古学関係者が同市で明・清朝時代の墓群を発見し、文化財70点余りが出土したことを明らかにした。
同管理所の関係者によると、墓群が発見されたのは、四川省の成都市と資陽市、重慶市を結ぶ、計画中の成資潼高速道路の資陽区間という。資陽市は今年上半期に四川省文物考古研究院と協力して、同区間沿線の文化財実地調査と発掘を行い、明代の墓群4カ所、清代の墓群7カ所を発見、出土した文化財は76点に上った。
今回出土した文化財の種類は主に、穀物用のかめ、陶器の杯、磁器の碗、陶器のかまどといった陶磁器類、かんざし、耳飾りなど少数の金・銀装飾品。これらは、長江上流の支流である沱江流域の明・清代の民間葬儀風習と社会的変化を研究する上で貴重な資料になるという。出土品76点のうち、状態が良好なものが41点、そうでないものが35点あった。これらの文化財は、四川省文物考古研究院から地元の資陽市文物管理所に引き渡されて、そこで登録・保管される。
同文物管理所関係者によると、近年、資陽市では漢代の墓、後漢時代の崖墓などが相次いで発見されている。今回発見された明・清代の墓群は、四川盆地中部地域ではあまり見られないという。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: