5日、所蔵する本の前で記念写真を撮る荒原書店のオーナー、銭華さん。(新華社記者/翁忻暘)
中国浙江省紹興市出身で今年56歳になる銭華さんは、歴史ある町、紹興市に放置された古い建物を本屋に改造し、一人だけの店員になった。銭さんは大学に通った経験がないが、読書をなによりも愛している。「一つの都市には本屋らしい本屋が必要だ。自分には何の取り柄もないが、ただただ、この本屋を故郷に捧げたい」と銭さんは語っている。そして2017年、「荒原書店」が同市の歴史名所、八字橋の近くに正式にオープンした。デザイン感あふれるこの本屋では、ライブやアート展、文化サロン、映画鑑賞などのイベントが不定期に開催され、落ち着いた古い町の文化的なランドマークになっている。