【新華社石家庄7月11日】中国河北省滄州市黄驊市の文化財部門はこのほど、黄驊市斉家務郷政府東側の土砂採取現場で発掘調査した結果、漢末・三国時代の墳墓を発見したことを明らかにした。
今回発見した墳墓は計3基。青レンガで築かれ、副葬品が少なく、過去に何度も盗掘に遭っているようで損壊が激しい。その中の1基の多室磚室墓(レンガで墓室を築いた墓)は比較的保存状態が良く、中から銅鏡や「大泉五十」の文字が入った貨幣、銅の装飾品が出土。墳墓の形式と出土品から約1800年前の漢末・三国時代の墳墓だと判明した。河北省滄州市で同時代の多室磚室墓が発見されたのは今回が初めて。
同市文化財局の鄭志利氏は、今回発見した墳墓が漢末・三国時代に簡素な埋葬がすでに新しい埋葬形式として登場し、晋代以降制度として定着したことを示す有力な証拠になると説明。当時の埋葬文化や経済社会状況の研究において大きな価値を持つと指摘した。
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