【新華社北京7月3日】中国国務院新聞弁公室が7月2日開催した国務院政策に関する定例ブリーフィングの席上、中国農業農村部の屈冬玉副部長は、「インターネット+農業」の更なる推進と農村での第一、二、三次産業の融合的発展に関する活動情況について説明した。同氏は、「インターネット+」行動指導意見の重要な構成として「インターネット+農業」は近年、好調な発展を続けており、農業生産におけるインターネット技術の応用も広がっていると述べた。経済参考報が伝えた。
同氏の説明によると、農業の構造転換・高度化の具体例は次のとおりだ。
▽以前、農業農村部は9省で農業モノのインターネット(IoT)を試験展開し、426件のコスト削減・効果向上に向けた農業IoT技術と応用モデルを打ち出した。
▽2017年、中国はデジタル農業建設テストを実施し始めた。▽新疆生産建設兵団の綿花栽培はIoT技術を応用し、総合的な応用効率で1ムー(約15分の1ヘクタール)当たり210元(1元=約17円)増えた。
また、農業と農村の電子商取引(EC)も急成長をみせた。農業農村部は14省・直轄市で農業ECを試験展開し、新鮮な農産物、農業用生産資材、レジャー農業などのECモデルを模索し、428カ所の国家級貧困県では対象を絞った貧困支援テストを展開した。2017年末までに、EC普及プロジェクトの農村総合モデルが756県で立ち上げられ、農村部のネット小売額は1兆2500億元に達し、農産物通販は3千億元の大台に乗り、創出した雇用は2800万人を超えた。
関連部門はまた、ブロードバンド農村プロジェクト実施を深化させ、農村部での電気通信サービスの普及を持続的に推進したことから、農村インターネットインフラの条件は顕著な改善をみせた。2017年末現在、全国行政村のブロードバンド普及率は96%に達した。
「インターネット+」は、農村での第一、二、三次産業の融合に重要な役割を果たしている。「2017年、中国農産物加工業の産出額は22兆元に達し、レジャー農業や農村観光の売上は7400億元、各種の新業態や新モデルが続々と現われて、農業のさまざまな機能が掘り起こされ、農民は付加価値メリットを分かち合った。これらはいずれも『インターネット+』のおかげだ」と、農業農村部農産物加工局の宗錦耀局長がブリーフィングの席で述べ、農業農村部は今後も農村の第一、二、三次産業の融合的発展に関する推進活動を続けていくと表明した。
農業農村部は今後、財政、金融、税収、科学技術人材、土地・電力などにおける優遇策が定着するよう推進し、融合発展を図る企業主体の育成に取り組む。また、飼育業、加工・流通・レジャー観光、EC、ヘルスケアなどの産業の発展を奨励し、農村産業システムを構築して、産業の旺盛な発展を促す方針だ。
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