【新華社北京7月3日】中国物流購買連合会がこのほど発表した物流業景気指数によると、6月の同指数はやや下落したが、依然として景気区間の高位にとどまった。今日でも物流が活発な活動を続けていることを反映したものだ。また、6月の電子商取引(EC)による物流業務量は30%以上伸びた。中国証券報が伝えた。
6月の中国物流業景気指数は5月から1・2ポイント下がり54・9%、倉庫保管指数は1・8ポイント下がり48・7%、道路物流運賃指数は0・74%下がり98・5ポイントとなった。
中国物流情報センターの何輝副主任によると、6月の物流業景気指数はやや下落したが、依然として景気区間の高位にとどまっており、物流が活発な活動を続けていることを反映したものだという。製品別にみると、木材、機械製造などは引き続き成長している。EC業者による年中商戦のけん引により、食品、家電、化粧品、日用品などの物流需要が増え、宅配業などは引き続き増勢にある。
6月の中国EC物流運営指数は112・6ポイントで、5月から1・6ポイント低下。項目別指数では、在庫回転指数、実質積載率指数、従業員指数、コスト指数は5月から上昇し、総業務量指数、農村業務量指数、物流効率指数、契約履行指数と満足度指数は下降した。
国務院発展研究センター市場経済研究所の王微所長は、6月はEC業者による商戦と祝祭日の効果が著しく、オフラインの実店舗とネットショップとの連動が明らかに強まっているとの認識を示した。京東(JDドットコム)、アリババは触手をオンラインの商品からオフラインのブランド、商圏へと伸ばしている。前年同期比では、6月のEC物流業務量は30%以上伸び、農村EC業務量の伸びも30%近くとなった。
EC物流は依然として物流業の成長エンジンとなっている。王微氏は、スマートストレージ、仕分けとルート最適化などのスマート物流技術採用のおかげで、6月の倉庫保管・運輸事業効率はさらに高まったと指摘した。
専門家は、物流業は労働集約型産業であり、人件費の割合が40%を超えていると指摘し、業界競争が熾烈になるにつれ、利幅が抑制されることから、物流自動化がコストダウン・効率向上の決め手になるとの見解を示した。
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