【新華社北京7月7日】中国人民銀行(中央銀行)共産党委員会書記、中国銀行保険監督管理委員会主席の郭樹清氏はこのほど、上場企業の収益力は向上したが、平均評価額が主要国の中で低水準にとどまると指摘した。国際投資業界では、中国資本市場は比較的良い投資価値を示しているとの認識が一般的。中国株式市場への海外資金流入額は上半期に1313億元で、海外機関投資家による中国政府債の純購入額は3089億元に達した。
ここ数年の調整を経て、中国経済成長は投資、輸出に対する過度の依存から消費を中心とする比較的バランスのとれたけん引に転じている。中国は包括的開放を実施しており、対外経済貿易が一国または一つの地域に左右されることはない。中国経済はすでに比較的典型的な大国経済に成長し、産業システムが整い、内需の潜在力が大きく、13億人以上の消費市場が急成長を続けている。全体的に見て、中国貿易黒字は、民間企業と合弁企業によるものが圧倒的に多く、これらの企業は最も活力にあふれ、強靭性に富んでいる。外部のいかなる圧力も最終的に発展の原動力に換え、客観的に供給側構造改革を加速させる。
中国の金融システムは年初来、安定した運営が続いている。国民経済が安定しながら良い方向に進むのに伴い、銀行業、保険業、証券業の運営も落ち着いて力強い。実体経済への投資は6月から大幅に増加、上半期の社会融資規模は総じて安定増加している。
人民元の為替相場が昨年の調整を経て、すでに双方向変動の適切な区間に入り、経済ファンダメンタルズによって大幅切り下げの可能性がないことが決まった。次第に国際化しつつある新興の準備通貨として、人民元は将来、強含みになる見込みだ。
郭氏は、中国は全体的に言えばまだ発展途上国で、先進国と比べると、科学技術ではまだ隔たりが大きいが、産業高度化は中国経済発展の必然の成り行きだと指摘。中国の工業構造調整、旧式生産能力の廃棄、資源消費の削減、環境汚染対策の実施は、中国経済の質の高い発展への転換を促すと同時に、世界各国に利益をもたらすことは必至と述べ、中国経済の進歩はいかなる力をもってしてもひっくり返すことはできないと強調した。
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