【新華社北京7月2日】中国の資源回収産業はまさに今、ハイテク技術をよりどころに革新的思考を通じてIT技術がもたらす新運営モデルに磨きをかけるなどの構造転換や高度化を通して、環境保護中国産業連盟(EPCIU)の真の新興戦略産業部門になりつつある。
中国の環境保護企業である盈創回収が独自開発したスマート回収機は、再充填不可のプラスチック飲料容器を回収できる。回収後のプラスチック容器はエコフィラメントに加工され再利用できる。例えば、8本のプラスチック容器で1枚のTシャツを作ることができ、14本のプラスチック容器が手提げ袋に「変身」する。
企業の統計によると、盈創回収はこれまで5400万本余りのペットボトルを回収した。8100トン余りの石油の節約に相当し、4050トン余りの二酸化炭素の排出を削減したという。
▽回収産業の中国での構造転換・高度化
インターネットのB2Bプラットフォームに基づく「笨哥哥回収」は2016年に設立され、業務範囲はすでに北京、深圳、東莞、鄭州など9都市をカバーしている。設立から1年で利益額1億元(1元=約17円)を実現した。「笨哥哥回収」は今後3年間で全国50余りの都市をカバーする見込みだ。
中国は自国企業だけでなく、国際的な先進的環境保護企業も同様に歓迎している。国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の「灯台活動」受賞企業で、米国に本部を構えるテラサイクルは2016年に中国に進出し、高露潔公司(コルゲート社)と提携して口腔ケア製品(歯磨き粉のチューブ、使用済み歯ブラシなど)の回収を行っている。
▽回収産業のスマート化がすでにトレンドに
「笨哥哥回収」の創設者で最高経営責任者(CEO)の桂博文氏は「社会の進歩、国民のごみ分別意識の向上に伴い、スマート化した回収システムは避けられないトレンドだ。ゴミ発生の起点から、中間の流通、最終的な廃棄物使用企業への一括流入まで、すべてがスマート化された革新的な方法で監督・調整されることで、限りある資源を無限のサイクルへと変えられる」と述べた。
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