9日、宴会場に入場する習近平主席と各国の指導者。(新華社記者/李学仁)
【新華社北京6月13日】上海協力機構(SCO)加盟国元首理事会第18回会議(青島サミット)が9、10両日、中国山東省青島市で行われた。米メディアは今回のサミットに高い関心を示し、多くの西側メディアが期せずして青島サミットと8日にカナダのケベック州で行われた主要7カ国(G7)首脳会議との対比を行った。
中でも米CNNの報道が人々の目を引いた。「G7のことは忘れよう。SCOはもっと重要だ」というとても興味深い見出しが付けられた報道は、ケベック州で行われたG7サミットには多くの先進国が参加したが、貿易や原油価格、新興市場の衰退リスクなどの問題で意見をまとめられなかったとし、それとは対照的にSCOの加盟国は今後のグローバル経済発展でさらに大きな影響力を持っていると指摘した。
CNNは、SCO加盟国には世界で最も早い成長を続ける2つの主要経済体、中国とインドが含まれており、もともと地域の安全保障に焦点を合わせていたSCOは現在、経済と貿易への注目を増していると報道した。
金融情報サービスを手掛ける米IHSマークイットのアジア太平洋地区チーフエコノミスト、ラジブ・ビスワス氏はCNN報道の中で、今後10年間の世界経済成長への寄与率は中国だけで30%前後を占め、インドを加えればさらに10%増えるとの見通しを示した。
CNNは、青島サミットと比べG7自体は問題がいくつも重なり合っていると指摘する。また、G7の一部の国は経済規模こそ巨大だが世界経済成長への貢献度は下がり続けており、米国の昨年の経済成長率は2・3%、欧州連合(EU)は2・5%、日本はわずか1・6%だったことに対し、中国は6・8%、インドは7・7%だったと指摘した。
ビスワス氏はこれに対し「中国とインドに代表される大型新興国の世界経済成長への重要度は高まり続け、それに伴い地政学的な重要性も増している。青島サミットは二国間協力の構築と発展途上国間の広範な協力強化のため、更なるプラットフォームを提供した」と語った。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: