【新華社北京３月１４日】西部地域経済の台頭につれ、中国の西部大開発戦略は深化の段階に入ろうとしている。専門家によると、西部地域の経済は現在、力強い成長の勢いを保っており、古い原動力から新しい原動力への転換にスポットライトが当たっているという。将来、「一帯一路」構想などのチャンスを捉え、更に開放を拡大することが重点となっている。経済参考報が伝えた。
２０１７年の経済データが示すように、雲南や貴州、四川など、西部の省の経済は高成長を達成し、全国ランキングも上位にある。
万博経済研究院の張海氷副院長は取材に応え、ＧＤＰ成長率で、貴州や重慶、四川、陝西などが軒並み全国トップ１０に入っていることは、中国西部地域の力強い成長の勢いを示し、西部大開発の喜ばしい情勢を物語っていると述べた。
投資でみると、西部地域の新興産業の投資額はすべて２ケタ以上の伸び率を維持しており、産業構造面では、西部地域の第三次産業とサービス産業の経済への貢献度も徐々に上がってきている。
開放拡大は中国が次の一歩として西部大開発戦略を深めるための重点である。中国は今年、新しい西部大開発指導意見を制定し、国境地帯にある重点開発・開放試験区、内陸部にある貴州や寧夏の開放型経済試験区の整備を推進していく。
西部各省（自治区、直轄市）の経済工作会議は改革深化と開放拡大に焦点を当てている。複数の省（自治区、直轄市）は、「一帯一路」建設に深く溶け込み、全面開放という新たな局面を開き、開放の地理的優位性を強めて、域内のバランスよい発展を推進していく方針を固めている。
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