【新華社昆明3月2日】中国雲南省は林業の貧困支援の推進に力を入れており、2017年には林業による貧困支援に累計70億7千万元(1元=約17円)を投入し、生態の保護、生態の整備、生態の産業化を通じて、貧困層の所得増と貧困脱却をけん引した。
雲南省林業局長会議がこのほど、昆明市で開催され、2017年に貧困県88カ所で、省全体の造林面積の87・7%を占める406万7千ムー(約2711平方キロ)に達したことが明らかにされた。昨年はまた205万ムー(約1367平方キロ)の「退耕還林還草」(開墾された土地を元の森林や草原に戻す)事業の手配も行われたが、これは省全体での事業計画の89%に当たる。
任治忠雲南省林業庁党組書記・庁長によれば、2017年末時点で、省内貧困地区の森林率は60%に達しており、生態状況は明らかに改善しているという。貧しい人々が林業生態建設に参加することで収入を得るようになっており、登録された貧困者57万9千人(15万6千戸)が「退耕還林」事業に参加し、10億2千万元の補助金を受けた。補助金の額は1戸当たり6538元、1人当たり1762元となっている。
また、同省は怒江リス族自治州やデチェン・チベット族自治州など極度の貧困地区への生態貧困支援を拡大している。移住・転居による貧困支援、民俗農家住宅建設の用地や物資支援に力を入れ、昨年は移住・転居による貧困支援の林業に関わる事業210件を承認した。事業実施森林面積は947・5ヘクタールとなり、森林植生回復費用9212万元の徴収を免除した。
このほか、同省は昨年、4500の国家生態森林保護員枠を新たに獲得し、合計4万5300人の生態森林保護員を任用し、登録貧困者18万3千人の安定的な収入増と貧困脱却を促した。統計によると、貧困地区年間1人当たりの林業収入は2千元を突破しており、林業による貧困脱出の成果が顕著になっている。
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