中国計画出産協会が取りまとめた「大学生の性 リプロヘルス調査報告」が26日、北京で発表された。同報告によると、「結婚前の性行為を認める」と答えた大学生は、全体の約7割を占めた。中国新聞網が報じた。
○「結婚前の性行為を容認」約7割
同報告では、1万7966人から有効回答が得られた。回答者の男女別の内訳は、女性が60.4%と多勢を占め、男性は39.6%となった。平均年齢は20.2歳。性的指向別にみると、「恋愛対象は異性」と自認する異性愛者は全体の89.5%を占め、そのほか、同性愛者は2.5%、両性愛者(バイセクシャル)は5.1%だった。
結婚前の性行為については全回答者のうち、「いかなる状況においても結婚前の性行為は許されない」と答えた人は23.6%だった。「相手への恋愛感情がある上での性行為は認められる」とした人は31.7%、「結婚を前提とした性行為ならば認められる」とした人は31.8%となった。「相手への恋愛感情の有り無しに関わらず、結婚前の性行為を認める」と答えた大学生の割合は3.6%にとどまった。
「相手が結婚前に他人との性行為の経験があること」について、「認められない」と答えた人は23.3%、「認められる」と答えた人は26.5%、「どちらともいえない。状況次第」とした人は49.0%だった。この問いに対する答えについては、男女差はほぼ皆無だった。
○「性的暴力 セクハラ被害の経験あり」3割超
報告によると、回答した大学生のうち、「性的暴力 セクハラ被害の経験がある」と答えた人の割合は3割を超えた。性的暴力やセクハラの加害者の大半は、クラスメートや友達あるいは彼氏(または彼女)だった。
性的暴力やセクハラ被害のピークは思春期で、幼年期と大学入学後は発生状況がほぼ落ち着いていることが、調査から明らかになった。男女別にみると、「性的暴力やセクハラの被害に遭った経験がある」と答えた人は、女性が34.8%、男性が35.6%だった。
(人民網日本語版)
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