今回の観測は7月11日から9月26日まで実施され、総航程は約13,000カイリに及び、最北は北緯82度53分に達した。観測範囲はベーリング海、ベーリング海峡、チュクチ海、チュクチ海底高原、カナダ海盆などの中国の伝統的な観測区域及びロシア北部のメンデルーブ海嶺を含む。
観測チームの代表を務める科学者の李院生氏は次のように述べた。今回の観測内容は、物理海洋、海洋気象、海洋地質、海洋化学及び海洋生物などの分野に関連し、12の断面のある場所と84の海洋総合観測地点で作業を行った。長期着氷観測所1カ所、短期着氷観測所6カ所の観測を含み、すべての既定の観測任務を順調、且つ無事に完了し、一部の作業もノルマを超過して完成させた。
観測チームの夏立民団長は、次のように述べた。2016年は中国で実施する極地観測『第13次五カ年規画』の元年にあたる。中国第7回北極科学観測は『南北極環境総合観測及び評価特別プロジェクト』の一部分であり、中国の『第13次五カ年規画』期間に、北氷洋で初めて実施される科学観測作業であり、先代の事業を後世に受け継ぐために重大な役割を担う。
(新華社より)
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