中国国務院の李克強総理は現地時間25日午後、ハバナでキューバ革命の指導者フィデル・カストロ氏を親しく訪ねた。
新華網北京9月28日 現地時間の24日から26日にかけて、国務院の李克強総理はキューバに対して中国・キューバ国交樹立後56年間における初の中国総理による公式訪問を行った。国際社会はこれに対し非常に注目しており、今回の訪問が中国とキューバの伝統的な友情を深め、二国間の実務的協力を強化するだけでなく、中国とラテンアメリカの関係や南南協力を更に高いレベルへ邁進させるよう導くものとみなしている。
キューバ政府系のウエブサイト「Cubadebate」はキューバの外国貿易・外国投資大臣、ロドリゴ・マルミエルカ(Rodrigo Malmierca)氏の話を引用し、中国・キューバ両国の政府が達成した新たな協力協議は、電気通信、観光、医療及びバイオテクノロジーなどの分野をカバーし、中長期的な戦略的視点を備えている。キューバの「経済モデル更新」のプロセスは、両国企業の異なる分野での協力により良い条件をもたらした、と伝えている。
メキシコ自治工科大学(ITAM)アジア太平洋問題研究プロジェクトの担当者であるガラナドス(音訳)氏は、中国・キューバ両国の経済貿易関係はこの数十年間で、既に長足の発展を得ており、中国はキューバの重要な国際的なパートナーだ。経済貿易協力をより深めた他に、今回の訪問では両国のいくつかの方面における成功の経験の共有及び交流も拡大することができたとの見方を示した。
タンザニア・ダルエスサラーム大学で政治学の講師を務めるバーナ(音訳)氏は、李総理の今回のキューバ訪問は、中国・キューバの伝統的な友情の一層の発展を促進する見通しで、中国・キューバの経済、文化などの面における協力強化に有利だろう。また、中国の巨大な市場もキューバの商品に発展の空間を与えたと語っている。
ケニア・ナイロビ大学で国際経済学の講師を務めるゲーリーション・イジヤラ(音訳)氏は、次のようにみなしている。李総理のキューバ訪問は両国が二国間関係を引き続き深化させていることを示した。これは、中国が自身の発展の成果を得たと同時に、南南協力を依然として従来どおり重視し、発展途上国と経済貿易、金融、投資、インフラ、環境保護などの分野での協力を絶えず推進していることも側面から説明している。(参加した新華社記者:李斯博、金正、銭泳文、馬桂花、毛鵬飛)
(新華社より)
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