【新華社天津8月15日】中国の天津大学エネルギー化学工学チームはこのほど、高効率プラチナ触媒の研究開発に成功した。これにより、プロピレンの生産効率が大いに向上するという。
プロピレンは化学工業原料で、工業生産において大いに用途があり、合成樹脂・合成ゴム・合成繊維など「三大複合材料」の基本原料だ。紡績・製薬・医療などの分野で重要な価値があり、中国では毎年大量に輸入する必要がある。
同チーム責任者の鞏金龍教授によると、プラチナ触媒はすでに「プロパン脱水素法(PDH)」によるプロピレン生産に広く応用されているという。その原理は、プラチナなどの金属によるプロピレンに対する「脱水素触媒選択性」を利用し抽出と生産を行うものだ。同チームが開発した「高効率プラチナ触媒」は、2つの革新的な強みを備えている。1つ目は、「より純粋」であることで、高温還元と酸洗により助剤の金属の不純物を除去することで、触媒に純プラチナで覆われたコアシェル表面を形成した。2つ目は、「より強力」であることで、表面のプラチナの電子状態を変化させることにより、プラチナ原子の触媒性を最大限に向上させ、工業実践におけるプロピレン生産効率を大きく向上させることを可能にした。
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