【新華社広州8月15日】中国広東省広州市の華南ジャイアントパンダ繁殖研究基地のパンダ「隆隆」が7月12日に「隆仔」を、もう1頭の「婷婷」も同月29日に「婷仔」を出産した。同基地は中国ジャイアントパンダ保護研究センターと広州市の長隆野生動物世界が共同で設立した施設。これで同基地では6年間に9頭のジャイアントパンダが誕生したことになる。
今年初め、「婷婷」と「隆隆」は共に国家ジャイアントパンダ重点繁殖計画のリストに加えられた。「婷婷」は7月29日にまるまる太った「婷仔」を生んだ。出生体重は166グラムだった。
長隆野生動物世界のパンダ保育専門家 陳淑青さん
「婷婷」はかなり不思議なお母さんだ。これは2度目の出産で、最初に生んだのはこの基地で5番目に誕生した「悦悦」。「悦悦」の出生体重は170グラムで、やはり大きめだった。大きい赤ちゃんを生める母体だ。当然、出産にかかる時間は長くなる。「悦悦」のときは27時間、今度の「婷仔」も21時間近くかかった。体が大きいと、生まれるのに時間がかかる。
【解説】7月12日に生まれた「隆仔」は体重が明らかに増えただけでなく、見た目もすでに白黒はっきりしたパンダらしい様子になっている。
長隆野生動物世界のパンダ保育専門家 陳淑青さん
現在の「隆仔」の発育状況は非常によく、全面的な健康診断をしたばかりだが、外見上も各種生理的な指標もごく正常だった。「隆仔」は生まれた時(の体重)は139グラムで、今日は1170グラムだった。1日当たり30グラム余り増えている。
【解説】現在「隆隆」と「婷婷」それぞれの母子は、中国ジャイアントパンダ保護研究センターの専門家と長隆の飼育チームが24時間、交替で世話をしている。5~6カ月頃から宿直体制になり、それが1歳過ぎまで続く。
中国ジャイアントパンダ保護研究センターのパンダ管理専門家 黄治さん
ジャイアントパンダには今後、いかにして個体群の質と繁殖を向上させるかという課題がある。周知のとおり、パンダは野生動物の一種であり、人工繁殖の条件下で飼育管理されるのと野生とでは違いがある。この違いをどう縮めて、パンダの活力をより保てるかが次の研究の重点になる。(記者/劉大偉、黄国保)
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