カナダ『バンクーバー・ビジネス』ウェブ版は7月15日、「中国は国際留学のバランスを変える」という見出しの記事を掲載した。過去10年、ブリティッシュコロンビア州とカナダの高等教育産業は外国人学生の激増から恩恵を大いに受けた。この現象の主な要因は大量の中国人が留学することによるものである。しかし業界ウォッチャーは、このスタイルは長く続かないと見ている。今後10年、非英語圏の学校は競争を繰り広げ、中国が積極的に推進する留学生の「純輸出国」から「純輸入国」への転換により、中国はより多くの市場シェアを獲得すると見られる。 カナダ国際教育局の統計によると、2017年のカナダの外国人学生の数は49万4525人で、その多くが中国とインドの出身者である。アジア人留学生から恩恵を受けているのはカナダだけではない。統計によると、2007~2015年、世界の留学生の約75%が米国、イギリス、オーストラリアなどの高所得工業国に流れている。しかし、その状況は変化している。『タイムズ』の高等教育世界大学ランキング報告で、専門家は2020年に中国の外国人学生の数は50万人を超えると予想した。2015年、北京市はトップクラスの大学の「双一流」プロジェクトを始動し、2050年頃に中国の大学と学科を各分野の世界一流にすることを目指している。ブリティッシュコロンビア州国際教育協会のランドル・マーティン主任は、「中国の一部の行動はすでに効果を表し、中国留学を選ぶアジア、欧州、アフリカの学生は増加し、そのように考えるブリティッシュコロンビア州の学生も増えている。中国が世界3位の留学先であることをまだ多くの人が認識していない」と述べた。
米国の教育情報サイト「StudyPortals」のジェダハEVPは、「留学生の経済条件と動機を見ると、4つに分けることができる」と話す。まずは「抱負のある人」と「探検者」。この2種類の人は留学が将来の仕事に役立つかをそれほど考えない。残りの2つは「懸命な人」と「奮闘する人」で、これらの学生は中国の学校に引き寄せられる。アジアにおいて、中国の留学魅力度は最も高く、これらの地域の学生が多いカナダの学校はより厳しい競争に直面する。
(チャイナネット)
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