【新華社北京7月15日】中国民用航空局・航空安全弁公室の喬以濱副巡視員は13日、中国国際航空106便で先日起こった不祥事について、副操縦士が電子たばこを吸うことによる誤操作が原因との初歩的調査結果を発表した。詳細な原因については現在調査中だという。同局では調査結果が分かり次第、法と規則に基づき厳重な処分を行う。
定例会見での喬氏の説明によると、香港から大連に向かっていた中国国際航空106便、B737型機5851号機は10日、広州管制空域で誤って空調システムをオフにした結果、客室で緊急警報が作動。クルーは緊急減圧時の対応を行い、客室の酸素マスクを下した。その後、高度3千メートルまで降下した時点で問題を発見し、空調システムを再起動させたことで客室内の気圧は回復した。飛行機はそのまま飛行を継続し大連に無事着陸した。副操縦士は電子たばこの煙が客室まで広がるのを防ぐため、機長に無断で客室の空気循環用の換気扇を止めようとしたが、誤って空調システムを止めてしまった。その結果、客室が与圧不足となり警報が作動したという。
喬氏は「過去の統計では民航機のトラブルは7、8月に多発している。要因として夏季休暇の運航ラッシュに雨季や雷雨の多発が重なることで、安全運航へのプレッシャーが増大することが挙げられる。民用航空局はこの問題に対し警戒を強めており、特に短期間に集中して発生する重大な安全不祥事を重視している。安全運航に対する各種リスクに警戒感を強め、一連の措置を取ることで安全不祥事の多発防止に努めていきたい」と語った。
喬氏はまた、民用航空各部門は気の緩みを厳しく戒め、安全運航への取り組み指導を確実に強化することで、安全上の予防措置を図ると述べ、確実に職務を遂行し「安全上のリスクは容認せず」の態度で潜在的リスクの解消に努め、ボトムライン思考とレッドラインへの認識を高めることで人命と財産の安全を確保、民航機の正常かつ安全な運航に努める考えを示した。
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