【新華社ウィーン7月6日】中国の王毅国務委員兼外交部長は現地時間5日、オーストリアのウィーンで同国のクナイスル外相と共同記者会見を行った際、保護貿易主義の遂行は近視眼的行為で、人に損失を与え自分の利益にもならないと述べ、いかなる一国主義の行動も世界貿易機関(WTO)のルールに違反し、多角的貿易体制に損害を与え、世界経済の回復の勢いや将来の発展に暗い影をもたらすと強調した。
王毅氏は次のように述べた。経済のグローバル化が進む現在、各国が国際分業に深く溶け込んでおり、産業チェーンやバリューチェーンが相互に結び付いている。貿易紛争を挑発するのは歴史に逆行することで、当事者双方の利益を損なうだけでなく、世界の産業チェーンの各方面の利益を損ねるに違いない。中国が保護貿易主義を拒むのは、自身の合法的利益だけでなく、欧州連合(EU)を含む世界各国の共通利益を守るためである。
王毅氏はさらに次のように述べた。中国と欧州はいずれも多角的貿易体制の受益者と擁護者である。現在の情勢の下で、双方は共同で多角的主義とルールに基づく自由貿易体制を守るべきだ。これはわれわれの共通の義務であり、世界に対して取るべき責任ある行動だ。中国は現在、一国主義と保護貿易主義に反対する最前線に立っており、背後から誰かに不意打ちされることを望まない。
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