【新華社北京7月3日】2018年に入り、中国のブロックチェーン産業が急成長し、インターネット企業や金融大手はブロックチェーンの応用を基礎プラットフォームから金融、公益、商品トレーサビリティなどの分野に拡大している。特に金融分野ではブロックチェーン技術をコアとした応用は加速している。経済参考報が伝えた。
中国工業・情報化部が公表した「2018年中国ブロックチェーン産業発展白書」によると、中国のブロックチェーン産業は発展の最中にあり、2018年3月末時点でブロックチェーン業務を柱とする企業数は456社に達し、産業規模は大幅に拡大した。
胡潤研究院が2018年6月、深圳で「2018年胡潤ブロックチェーン企業ランキング」を公表した。トップ20位の応用分野を見ると、基礎プラットフォームやハードウェアなど伝統的な業務に力を入れる企業は13社に減る一方、産業への応用を手掛ける企業は7社に達し、ブロックチェーンの使い道はますます多様化している。具体的にはアリババ集団、京東(JDドットコム)、騰訊(テンセント)をはじめとするインターネット企業は公益や商品トレーサビリティへの応用を推進する一方、中国平安、招商銀行、中国銀行などの金融大手はサプライチェーンファイナンス(企業の供給網の競争力を高め、コスト削減や流動性向上などを図る金融サービス)、手形、取引清算を含むフィンテック(ITと融合した金融サービス)を強化している。
ブロックチェーンは情報改ざん防止の機能があり、データ偽造を根本的に防止できるため、データの真実性を求める金融業へのブロックチェーンの応用は大きな潜在力があるとみられる。
中国銀行、招商銀行はブロックチェーン技術を金融手形や清算などに応用し始めた。 ブロックチェーンなど技術イノベーションは金融業にとって大きな意義があり、信頼できるデジタル化の加速、金融の実体経済へのサービス強化に役立つとみられる。
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