【新華社西寧7月3日】青海省はリチウム資源が豊富であり、リチウム鉱産物の最新確認埋蔵量は1724万トンで、中国埋蔵量の75%以上、世界埋蔵量の3分の1を占め、リチウムイオン電池産業の発展にユニークな自然条件を備えている。
中国電動汽車百人会の陳清泰理事長はこのほど開催された中国(青海)リチウム産業・車載電池国際ハイレベルフォーラム2018の席で、中国の車載電池の出荷量は38キガワット時に達し、世界全体の出荷量の65・4%を占めたと指摘した。NEV(新エネルギー車)やエネルギー備蓄市場の発展につれ、リチウム電池の生産規模が拡大しており、同時にリチウムやコバルトなどの資源の需要も旺盛となってきた。
「青海の豊富なリチウム資源、電池生産に有利な自然環境や良好な投資環境は比亜迪が青海に進出した主な理由だ」と中国NEVメーカーの比亜迪股份有限公司(BYD)の何竜副総裁はいう。
2017年末時点で、青海の塩湖からリチウムを採取する企業は6社もあり、すでに建設済みの炭酸リチウム生産能力は3万3千トンにのぼる。今年2月、投資額で80億元近い電池用炭酸リチウムプロジェクトが青海で始動し、完成後は青海炭酸リチウム生産能力の更なる拡大につながる。
現在、青海省の察爾汗(チャルカン)塩湖、東西台吉乃爾塩湖、一里塚塩湖、柴旦塩湖といったチリウム資源が豊富な4地域では、BYD、中国信安などのリチウム電池大手の進出が相次いでいる。 青海のリチウム電池産業の川上企業は主に塩湖地域に分布し、川中・川下企業は主に西寧経済技術開発区に集中している。
「BYD、寧徳時代などの大手がパークに進出したことから、パークでは多くの川下・川上企業が引きつけられている」と、西寧市経済技術開発区南川工業パーク主任兼共産党委員会書記の黄国俊は明かし、現在、青海のリチウム電池産業は塩湖からの採取、正極・負極材料から車載電池、備蓄電池までの整った産業チェーンが築き上げられているという。2017年のリチウム電池産業の工業生産額は51億7700万元に達している。
青海省「第13次5カ年計画」(2016-2020年)期間中に打ち立てる新興産業の一つとし、青海省はリチウム産業の発展を重視しており、複数の支援策を打ち出し、さまざまな手段でリチウム資源産業チェーンへの投資を拡大するとともに、2020年までに炭酸リチウム電池の生産能力を12万トン前後とする目標を掲げており、高原「リチウム産業都市」づくりの基盤を定めている。
「リチウム電池産業は青海の戦略的新興産業として青海のグリーン(環境配慮)・低炭素・循環発展の理念を示すものだ」と青海省の王黎明副省長は述べ、青海は今後、業界大手との密接な連携を図り、車載リチウム電池、正極・負極材料や関連生産プロジェクト建設を支援し、科学技術イノベーション能力を強め、全力で1億元規模のリチウム電池産業基地を建設すると表明した。
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