【新華社北京３月９日】中国国家能源局はこのほど「２０１８年エネルギー工作指導意見」を発表した。意見は、全国のエネルギー消費総量を標準炭換算で４５億５千万トン前後に抑えることを求めた。エネルギー消費の構成は、非化石エネルギーを１４・３％前後、天然ガスを７・５％前後に引き上げ、石炭は５９％に引き下げるとした。中国証券網が伝えた。
全国のエネルギー生産量は標準炭換算で３６億６千万トンとなる。うち石炭の生産量は３７億トン、原油は１億９千万トン、天然ガスは１６００億立方メートル、非化石エネルギー発電の設備容量は７億４千万ｋＷ、発電量は２兆キロワット時（ｋＷｈ）となる。
意見は、天然ガスの秩序ある利用を着実に推進する方針を打ち出した。▽天然ガスの生産・供給・備蓄・販売体制の構築を急ぎ、天然ガスインフラの相互接続を全力で推進する▽京津冀（北京・天津・河北）とその周辺地域、長江デルタ地域、珠江デルタ地域、東北地域を重点に「石炭から天然ガスへの転換」を統一展開する▽天然ガス価格改革を加速し、天然ガスのユーザーと天然ガス供給者との直接取引を推進し、天然ガスの総合的な使用コストを引き下げる。
意見はまた、「石油・天然ガス体制改革」の加速について次のように指摘した。▽「石油・天然ガス体制改革の深化に関する中共中央・国務院の若干の意見」を徹底・実行し、関連する組み合わせた政策や措置を検討・制定する▽石油・天然ガスパイプライン網の運営メカニズムの改革を推進し、石油・天然ガスインフラの公平な開放を早め、石油・天然ガス備蓄施設の投資・運営メカニズムを整備する▽四川、重慶、新疆、貴州、江蘇、上海、河北などの地域での石油・天然ガス体制改革の総合試行を推進する。
意見はさらに、次の内容を提起した。▽「２０５０年エネルギー発展戦略綱要」の検討・策定を進め、エネルギー分野の重要課題の研究を深める▽エネルギー分野における統計分析と発展動向の研究を強化し、エネルギービッグデータプラットフォームの建設を推進し、情報の収集・共有メカニズムの構築を模索する▽第１３次５カ年規画（２０１６～２０２０年）のエネルギー規画の実施状況の中期評価を行い、エネルギー規画の実施へのモニタリングと評価のメカニズムを構築し、主要目標・重点任務・重要プロジェクトの実施状況を全面的に評価し、関連する政策と措置を整備する。
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