【新華社北京3月9日】今年の政府活動報告は、「品質向上行動を全面的に繰り広げ、世界の先端レベルを対象としたベンチマーキングに基づく目標基準の達成を推進し、匠の精神を発揚し、中国製造の品質革命を起こす」との方針を打ち出した。全国人民代表大会代表で家電総合メーカー・小米科技(シャオミ)の雷軍CEOはこのほど、中国製造の品質革命の実現には、製品の品質が重要であることは言うまでもないが、製品のデザインも同様に重要であり、品質は製造のハードパワー、デザインは製造のソフトパワーで、どちらの一つも欠くことはできないとの認識を示した。
雷CEOは今年の全人代に、中国のデザイン産業を大いに発展させ、中国のデザイン水準を全面的に引き上げるとの提案を持って来た。
雷CEOによると、英国は1980年代、長期の経済停滞に陥っていた。英国の歴代政府は経済を振興するため、デザイン産業を特に支援した。数年間の指導と支援を経て、ロンドンは世界の創造の都となった。雷CEOのシャオミがわずか7年でゼロから1000億元規模のメーカーに成長したのも、その成功の鍵は、イノベーションとりわけデザインを大きく重視したことだ。
雷CEOは、中国のデザイン産業は現在、世界のデザイン産業先進国に大きな差をつけられ、産業の土台は弱く、デザイナーも人手不足で、トップレベルの人材は特に少ない。
「デザインも一種の文化で、発言権を手にすることが重要だ。中国から世界的なデザイン賞を生み、世界のデザイン強国への到達を目指すことを提案する」。雷CEOは、中国は工業デザインに文化的色彩を注ぎ、デザインに価値を持たせる必要があると指摘する。
雷CEOはまた、関連機関を設立して国家級工業デザインの推進を助け、設計分野の人材育成を強化し、優秀な設計作品や設計事務所を奨励することを提案している。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: