【新華社北京12月30日】中国甘粛省にある敦煌研究院は、中国IT大手のテンセント(騰訊)と協力し、デジタル技術などの最先端技術を利用し、敦煌石窟文化を更に世界に広める試みを始めた。より多くの人に敦煌の美を体験してもらう。
今月初め、中国国家文物局は百度、テンセント、網易などのIT企業と戦略的協力協定を締結した。インターネットと文化財の融合を加速していく。
テンセントは戦略的協力協定締結後の最初の事業として、新技術と汎娯楽という二つの側面から、敦煌研究院が制作したコンテンツ「デジタル敦煌」と文化的サービスとの融合を目指す。AR/VR、クラウドコンピューティング、スマートツーリズム、ゲーム、アニメ、音楽という6つの分野で協力を展開し、敦煌文化の保護と交流を推進する。
敦煌研究院ではこの数年、デジタル技術を利用した文化財情報の保存を進めてきた。同院が中英二か国語で提供する「デジタル敦煌」では30の洞窟の壁画の精細な壁画画像とVR(バーチャルリアリティ:仮想現実)プログラムが収録されている。この度のテンセントとの協力では、見学者の莫高窟の歴史と芸術価値への理解を深めるため、AR(拡張現実)ガイドシステムの開発を行う。
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