12月25日、瀋陽棋盤山の秀湖で氷の採取人が氷を運んでいる。氷の採取人が採取する氷はそれぞれ長さ約1・6メートル、幅0・8メートルで、重量はいずれも350キロから400キロ以上だ。(撮影/王斉波)
【新華社瀋陽12月30日】寒さの厳しい冬の日、瀋陽棋盤山の秀湖内では、黒竜江省ハルビン地区から来たプロの氷の採取人たちがアイスピックや鉄鈎を振り下ろして、氷を切り、採取し、これを運ぶ作業を熱心に続けている。冬至の季節の瀋陽は、夜が長く昼間が短い。早朝の4、5時、まだ日が昇らない時間から、ハルビンから来た氷の採取人たちは早々に起床し、簡単な朝食の後、寒々とした秀湖で氷の採取を始める。外はとても寒い。何も遮るものがない湖面はさらに寒く感じる。巨大な湖面はまさに天然の大きなスケートリンクだ。数名の採取人が凍った湖面上に一列に並び、アイスピックで一斉に力を込めて氷の塊を切り出す。業界内ではこれを「氷塊の爆破」と呼ぶ。氷の塊をさらに小さい塊に切り分ける工程は「氷の切断」と呼ぶ。新年の前のこの時期、採取人たちは主に各観光地向けに氷を採取する。この時期の氷の多くは、各種の氷の彫刻の原材料となる。その後の期間に採取した氷は保存され、夏季に使用する。氷の採取人の多くは農民で、夏季は農業に励み、冬季の休閑期にやって来て氷を採取する。氷の採取人の仕事ができるのは1年間で約1カ月程度だ。1日13-14時間働き、1人が1日に採取できる氷は約100立方メートル、重さ約90トンに達する。