【新華社武漢12月28日】中国の科学研究員はこのほど、中脳腹側被蓋野のドーパミン作動性ニューロンから嗅結節に投射する神経回路が匂いの嗜好を形成する上で必須であることを発見した。この発見は、依存症や偏食、肥満などの予防と治療のために神経回路レベルの実験証拠を提供できるとみられている。
中国科学院武漢物理・数学研究所の徐富強氏の研究チームによる最新研究成果はこのほど、生命科学分野の総合誌『生命科学オンライン』で発表された。
徐富強氏は、電気生理学、行動学、光遺伝学、化学遺伝学、神経回路トレーシングなどの技術を総合的に用い、中脳腹側被蓋野のドーパミン作動性ニューロンから嗅結節に投射する神経回路が匂いの嗜好を形成するのに重要な役割を果たしていることを発見したと述べた。この成果は、幼いころの食事の匂いを懐かしく感じる現象に神経回路の基礎があることを提供した。
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