新華網北京9月28日 中国の李克強総理は27日、国務院常務会議を招集した。会議で小規模・零細企業に対する政策支援と金融サービスを強化し、経済活力を一層増強し、発展の基盤を固める手配が行われた。
会議で次のように指摘された。小規模・零細企業の発展に対する財政・金融支援を強化し、特に資金調達難、調達コスト高の問題解消を図ることは起業・革新〈イノベーション〉と新エネルギーの成長促進、就業〈雇用〉の拡大、経済発展の活力と包摂性の増強に役立つ。2013年から国務院は一連の措置を講じ、差別化政策による支援を強化し、金融機関が小規模・零細企業に対する金融サービスを持続的に強化するよう指導している。今年6月末現在、小規模・零細企業に対する融資残高は2012年末の1・95倍の22・6兆元(1元=約17円)に達し、企業向け融資全体の32%を占めた。
会議で次のように決まった。既存の政策の実施に力を入れ、同時に減税と対象を絞った預金準備率引き下げなどで金融機関が小規模・零細企業に対する支援を一層強化するよう促す。
第一に、今年12月1日から2019年12月31日まで金融機関の利息収入について付加価値税を免除する政策範囲を農家から小規模・零細企業、個人商工業者に拡大し、免税適用融資枠の上限を10万元から100万元に引き上げる。
第二に、小規模・零細企業の借り入れ契約の印紙税免除と月間売上高3万元以下の小規模・零細企業の付加価値税免除の二つの政策優遇期間を2020年まで延長する。
第三に、国有大型銀行のインクルーシブファイナンス〈包摂金融〉事業部が末端で事業を展開するよう促す。与信500万元以下の小規模・零細企業への融資や個人商工業者、小規模・零細企業主に対する経営のための融資および農家の生産経営、起業に対する保証などの新規融資額あるいは融資残高が一定の比率に達している商業銀行については預金準備率を引き下げ、再貸し出し支援を適切に行う。小規模・零細企業のための金融債発行規模を拡大し、調達した資金をすべて小規模・零細企業への融資に充てることを支援する。
第四に、政策的融資保証と再保証機関を支援、発展させ、国家融資保証基金の設立を急ぐ。省〈一級行政区〉レベル農業信用保証システムを市・県に広げ、3年内に省、市、県をカバーする政策的農業信用保証システムを構築し、条件にかなった小規模・零細農業企業の資金調達を支援する。
第五に、起業のための融資保証利子補給申請者に対し、商業借り入れ記録に関する規制条件を適度に緩和し、担保権延長登録や不良資産処理などの手続きを簡素化する。金融ビッグデータやクラウドコンピューティングなどの技術応用を加速し、小規模・零細企業が金融サービスを迅速かつ便利に受けられるよう支援する。
(新華社より)
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