新華網北京9月27日 中国共産党中央弁公庁、国務院弁公庁はこのほど「教育体制と仕組みの改革深化に関する意見」を発表するとともに、各地域、各省庁が実際の状況に合わせてこれを真剣に実行するよう求める通知を出した。
「意見」は、教育の体制と仕組み改革の主要目標を次のように提起している。2020年までに、教育の基礎的制度体系をほぼ構築し、活力に満ち、効率が高く、より開放的で、科学の発展に資する教育体制・仕組みを形成する。人民大衆が関心を寄せる教育の焦点、難点となる問題を一段と解消し、政府の法に基づくマクロ管理、学校の法に基づく自主運営、社会の秩序ある参加、各方面の協力推進という枠組みをさらに完全にし、中国の特色があり、世界レベルの近代的教育を発展させるための制度的支えを提供する。
「意見」は、教育の体制と仕組みの改革深化をめぐり次のような基本原則を打ち出している。(一)中国に根差すことと内外を融合させることの結合を堅持する。中国の優れた教育の伝統を継承し、国情に立脚し、教育の法則にのっとり、世界の先進的学校運営・管理の経験を取り入れ、中国の特色ある社会主義教育発展の道を揺るぎなく進む。(二)目標志向と問題解決の結合を堅持する。人民中心を堅持し、教育の公平と教育の質向上に着目し、人民大衆の関心度が高い際立った問題に対し、集中的攻略、総合的改革、重点的突破をはかり、改革の恩恵を受ける範囲を拡大し、人民大衆の満足感を高める。(三)放管服(行政簡素化と権限委譲、管理強化と規制緩和の結合、サービス水準の向上)の結合を堅持する。放管服改革を深化させ、委譲すべき権力を断固として委譲し、管理すべき事項をしっかりとうまく管理し、途中と事後の監督管理を強化し、政府、学校、社会の新しい関係を築く。(四)トップダウンデザインと末端の模索の結合を堅持する。系統的な計画を強化し、「国家中長期教育改革・発展計画要綱(2010―2020年)」などとのつながりを重視する。末端の創造的精神を尊重し、地方と学校の改革への積極性、主動性、創造性を十分に引き出し、成功の経験を適時に制度、政策まで引き上げる。
「意見」は次のように求めている。立徳樹人(道徳重視の人材育成)の系統的な実施のための仕組みを整える。学齢前教育の包摂的で健全な発展のために体制と仕組みを刷新する。義務教育のバランスが良く、質が高い発展のために体制と仕組みを充実させる。職業教育の質を高めるために体制と仕組みを充実させる。高等教育の内容の発展を促進する体制と仕組みを整える。教師管理制度を刷新する。教育投資の仕組みを整える。教育のマクロ管理体制を整える。
「意見」は最後に次のように強調している。教育の体制・仕組み改革深化の手配と実施をしっかりやらなければならない。教育事業に対する党の指導を全面的に強化し、党が学校運営の方向性と改革を管理することを堅持し、党委員会が持つ、全局を統括し、各方面を調整する指導的中核の役割を十分に発揮させ、統一的に指導し、党と政府が共同で管理し、各部門がそれぞれの責任を負う教育指導体制を整えなければならない。
(新華社より)
推薦記事:
国民により良くより公平な教育を提供——『教育体制メカニズムの改革深化に関する意見』を解読