新華網ロンドン9月27日(記者/張家偉)中国の学者をはじめとするチームは25日、英国の科学誌『ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology& Evolution )』で報告を発表し、長年の努力を経て、中国のジャイアントパンダの生息地は明らかな回復を実現しているが、生息地の断片化現象は依然として顕著で、今後は生態系の完全性という角度から関連保護措置を総合的に検討する必要があるとした。
中国科学院生態環境研究センターの欧陽志雲研究員をはじめとするチームは、衛星リモートセンシング画像データとフィールド調査を結びつけて、過去約40年間の中国のパンダ生息地における変化の特徴を分析した。
欧陽志雲研究員は、新華社のeメールインタビューに応じた際に、過去約40年間に、歴史的に長期に渡る森林伐採、近年の道路交通などのインフラ建設の急速な発展、及び地震や土石流などの自然災害の影響のため、現在のパンダ生息地の面積は1976年及び1988年より小さく、より「断片化」していると述べた。
報告の第一作成者である同研究センターの徐衛華副研究員は、観光開発やインフラ建設が絶えず強化され、さらに気候変動要素などの可能性の要素が加わって、パンダの個体群の孤立や部分的な絶滅のリスクは大きく、野生のパンダの長期的生存を確保するためには依然として、自然保護区ネットワークの建設や通路の建設を引き続き強化して、生息地の連結性を増強する必要があると述べた。
(新華社より)
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