新華網マニラ9月27日(記者/袁夢晨、董成文)アジア開発銀行(ADB)は26日、フィリピンの首都マニラで『アジア経済見通し2017年』改訂版を発表した。今年4月の報告と比較すると、改訂版の中国経済成長の見通しは17年が6.7%、18年は6.4%となり、いずれも0.2ポイント上方修正された。中国の経済成長が予想を上回ったことから、アジア太平洋地区全体の経済成長の予想も上昇した。
中国の経済成長の可能性が見込まれている原因について、ADB経済調査局のジョゼフ・ズベグリッチチーフエコノミストは同日、新華社記者のインタビューに対し、中国経済における今年上半期の強力な成長、良好な国内環境、有利な国際環境が主な3つの原因だと答えた。
同チーフエコノミストは、今年上半期、中国の国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増となり、経済データが予想を上回ったことはADBが中国経済成長の可能性を見込む原因の一つだと述べた。
世界の経済成長がより安定し持続可能になっている中、米国やユーロ圏、日本の経済も成長を維持している。主要工業国の経済が回復したため、世界の貿易も回復傾向に転じた。同チーフエコノミストは、外部の要素が中国の輸出を牽引し、経済成長を支えるものとなっていると見ている。
同チーフエコノミストは、中国が現在推進している供給側構造改革などの一連の改革措置は、中国の長期的な経済成長のために優れた基礎を据え、改革により世界の産業チェーンにおける中国の地位も向上するだろうと述べた。
(新華社より)
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