英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究成果から、世界中の成人の過体重者の数は低体重者を上回っており、中国の過体重者の数は世界トップであることが明らかになった。参考消息が報じた。
BBC(電子版)の1日付報道によると、研究報告の筆者は、「『深刻な肥満』という病気がいまや蔓延しており、各国政府は急ぎ対応策を講じる必要がある」と警告している。
インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究グループは、世界186カ国・地域に住む成人2千万人の1975年から2014年までの「身体の質」指数に対する比較・分析作業を行った。その結果は憂慮すべきものだった。過体重者の数は、男性は40年前の3倍、女性は2倍に、それぞれ増加していた。つまり、世界全体で、男性の過体重者は2億6600万人、女性の過体重者は3億7500万人いる。だが、これと同時に、低体重者の数も、40年前の3億3千万人から今や4億6200万人に増えている。
研究の結果、世界で肥満者が最も多い国は中国と米国であることが判明した。中国の肥満者は、男性が4320万人、女性4640万人と、いずれも世界トップ。
専門家は、「肥満症の患者は、健康上の隠れたリスクに直面しており、医療保険制度にも膨大な支出をもたらす恐れがある」と指摘している。
研究によると、低体重は、世界の貧困地域において依然深刻な公衆衛生問題だ。研究者は、「世界で肥満者人口が増え続ける傾向が、貧困国で解決に至っていない食料・栄養不足問題を包み隠すことはできない。例えば、南アジアでは、男性の15%と女性の12%が、栄養不足に陥っている」と指摘した。
(人民網日本語版)
推薦記事: