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中国大洋第49回科学観測が成し遂げた五つの成果
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-08-16 13:33:04 | 新華社 | 編集: 郭丹

 【新華社北京8月16日】中国自然資源部は12日、中国大洋第49回科学観測隊員を乗せた科学観測船「向陽紅10」がすでに浙江省舟山ふ頭に帰港したと明らかにした。250日間にわたり約3万カイリを航行して行われた今回の科学観測は、南西インド洋の契約水域内での硫化物調査、低速で拡大しているカールスバーグ海嶺の構造変化と熱水システムの調査、インド洋のマイクロプラスチック汚染調査など五つの大きな成果を得た。

 中国大洋第49回科学観測は、同部所属の第2海洋研究所が実施を組織し、2017年12月6日に舟山市から出港した。航行距離2万9821カイリに及んだ今回の観測はインド洋を主要作業区域とし、無人潜水艇「蛟竜」による海洋探査プロジェクト「蛟竜探海」の実行を中心に5段階に分けて実施され、以下の成果を達成した。

  ▽南西インド洋の契約水域内での硫化物調査で新たな進展を遂げた。

   今回の観測で①3カ所の鉱化区域、2カ所の鉱化異常区域、9カ所の異常区域を発見した②「竜旂」「玉皇」「断橋」などの鉱化区域の分布範囲を拡張し、良好な資源の将来性が示された③契約水域の多金属硫化物分布制御メカニズムや鉱化法則、資源評価に対する理解を深め、超低速で拡大する海嶺の硫化物鉱物の将来性をさらに解明した。

  ▽低速で拡大しているカールスバーグ海嶺の構造変化と熱水システムの調査で新たな理解が得られた。①「天休」熱水区で新たに1カ所の熱水噴出孔群を発見し、熱水活動の分布範囲を拡張、同熱水噴出システムがデタッチメント断層の構造や岩石学に制御される新たな証拠を得た②新たに3カ所の熱水システムを発見し、中国がこの区域で発見した熱水システムは9カ所に増えた。

  ▽自立型無人潜水艇「潜竜2号」が作業記録を塗り替え、9回の潜水調査で水中作業時間は257時間、総航行距離は654キロに達した。「潜竜2号」は①「玉皇」「西竜井」区域で新たに熱水異常区域を発見②第14ブロックや「白堤」「東竜井」区域で熱水異常を観測③取得した海底磁資料は熱水区域の構造研究に参考になりうるデータを提供した。

  ▽インド洋海域のマイクロプラスチック調査を初めて実施し、インド洋国際海域のマイクロプラスチック汚染状況の評価に基礎的資料とサンプルを提供した。インド洋の酸素不足、海洋酸化状況の調査を初めて展開し、調査海域の海水が酸化状態にあることが初歩的に示された。

  ▽東経90度海嶺、大気海洋間フラックス、海嶺深部構造の調査研究を展開した。①東経90度海嶺での11カ月連続で動作していた深海潜水ブイを回収、取得したデータにより海洋動力環境の特徴や変化の法則を把握することができ、同海域の深層部と海底部の海流観測の空白を埋めた②インド洋に初めて気象・波浪観測ブイを投入、すでに6カ月連続で動作している。

 

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新華網日本語 2018-08-16 13:33:04

 【新華社北京8月16日】中国自然資源部は12日、中国大洋第49回科学観測隊員を乗せた科学観測船「向陽紅10」がすでに浙江省舟山ふ頭に帰港したと明らかにした。250日間にわたり約3万カイリを航行して行われた今回の科学観測は、南西インド洋の契約水域内での硫化物調査、低速で拡大しているカールスバーグ海嶺の構造変化と熱水システムの調査、インド洋のマイクロプラスチック汚染調査など五つの大きな成果を得た。

 中国大洋第49回科学観測は、同部所属の第2海洋研究所が実施を組織し、2017年12月6日に舟山市から出港した。航行距離2万9821カイリに及んだ今回の観測はインド洋を主要作業区域とし、無人潜水艇「蛟竜」による海洋探査プロジェクト「蛟竜探海」の実行を中心に5段階に分けて実施され、以下の成果を達成した。

  ▽南西インド洋の契約水域内での硫化物調査で新たな進展を遂げた。

   今回の観測で①3カ所の鉱化区域、2カ所の鉱化異常区域、9カ所の異常区域を発見した②「竜旂」「玉皇」「断橋」などの鉱化区域の分布範囲を拡張し、良好な資源の将来性が示された③契約水域の多金属硫化物分布制御メカニズムや鉱化法則、資源評価に対する理解を深め、超低速で拡大する海嶺の硫化物鉱物の将来性をさらに解明した。

  ▽低速で拡大しているカールスバーグ海嶺の構造変化と熱水システムの調査で新たな理解が得られた。①「天休」熱水区で新たに1カ所の熱水噴出孔群を発見し、熱水活動の分布範囲を拡張、同熱水噴出システムがデタッチメント断層の構造や岩石学に制御される新たな証拠を得た②新たに3カ所の熱水システムを発見し、中国がこの区域で発見した熱水システムは9カ所に増えた。

  ▽自立型無人潜水艇「潜竜2号」が作業記録を塗り替え、9回の潜水調査で水中作業時間は257時間、総航行距離は654キロに達した。「潜竜2号」は①「玉皇」「西竜井」区域で新たに熱水異常区域を発見②第14ブロックや「白堤」「東竜井」区域で熱水異常を観測③取得した海底磁資料は熱水区域の構造研究に参考になりうるデータを提供した。

  ▽インド洋海域のマイクロプラスチック調査を初めて実施し、インド洋国際海域のマイクロプラスチック汚染状況の評価に基礎的資料とサンプルを提供した。インド洋の酸素不足、海洋酸化状況の調査を初めて展開し、調査海域の海水が酸化状態にあることが初歩的に示された。

  ▽東経90度海嶺、大気海洋間フラックス、海嶺深部構造の調査研究を展開した。①東経90度海嶺での11カ月連続で動作していた深海潜水ブイを回収、取得したデータにより海洋動力環境の特徴や変化の法則を把握することができ、同海域の深層部と海底部の海流観測の空白を埋めた②インド洋に初めて気象・波浪観測ブイを投入、すでに6カ月連続で動作している。

 

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