【新華社北京8月16日】このほど、中国の関連部委(省庁に相当)、地方政府、3大キャリアから得た情報によると、5Gをめぐる大規模テストや応用テストがすでに始まっているという。多くの地方では次々と5G普及のタイムテーブルを策定し、インフラ整備を加速、5Gをめぐり相応の産業発展計画を固めている。経済参考報が伝えた。
5Gの全面整備と商用化を推進し、新たな原動力を育成して消費高度化を促すことが共通認識となっており、中国も関連政策の打ち出しを加速している。5月17日、工業情報化部と国有資産監督管理委員会は、通信網速度向上・料金引き下げと経済成長の新しい原動力育成に関する2018年特別キャンペーンの実施意見を共同発表し、5G技術・産業発展を加速すると強調。工業情報化部と国家発展改革委員会は8月10日、「情報消費拡大・高度化3カ年行動計画(2018~2020年)」を発布し、5G基準研究、技術試験を加速し、5Gの商用化スタートに万全を期す方針だ。
工業情報化部の計画では、中国は2020年には5Gの商用化を実現するという。三大キャリアは現在、5Gテスト展開を加速している。中国聯通(チャイナ・ユニコム)は、北京、天津、青島、杭州、南京、武漢などの16都市で5Gテストを実施する。中国移動(チャイナ・モバイル)は、杭州、上海、広州、蘇州、武漢の5都市で5Gテストを行う。中国電信(チャイナ・テレコム)は、5G試験都市を「6+6」に決定しており、以前決定した雄安新区、深圳、上海、蘇州、成都、蘭州の6都市をもとに、更に6都市を追加する。
地方政府も5Gの巨大な潜在力に狙いを絞り、政策を集中的に打ち出し、タイムテーブルを策定している。海南省は8月1日、「海南省情報基盤施設水準強固化・向上3カ年特別行動案(2018~2020年)」を発布した。浙江省は8月7日、「5G網大規模試験と実証応用の推進に関する指導意見」を打ち出した。また、上海市は下半期に大規模なテストをはじめ、2019年下半期には大規模な5G網整備を始める計画だ。天津市は今年の年末までに一部の5Gモデルエリア応用テストを完了し、2020年には商用化を本格化させる方針だ。
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