【新華社竜游8月15日】カナダのサスカトゥーン市で12日から17日まで開催されている国際かんがい排水委員会(ICID)第69回国際執行理事会で13日、中国浙江省竜游県の姜席堰、四川省の都江堰など4カ所のかんがい施設が世界かんがい施設遺産に登録された。
姜席堰は浙江省竜游県竜州街道後田鋪村の山中を流れる霊山江にあり、1330年から1333年に建設、以後680年余りに渡ってかんがい施設として利用され、古代の山岳地域河川水利工事の典型とされている。
姜席堰は用水路引水中枢、かんがい排水系統、制御機構で構成されている。
古代の姜席堰水利系統は東と西の2本の幹線用水路を擁し、清の康熙帝時代(在位1661~1722年)にかんがい面積が最大で5万ムー(約3300ヘクタール)余りに達したと記録されている。1973年以降は改修、整備され、現在は全長18・8キロ、4本の幹線用水路から15本の支線用水路が分かれ、総延長距離は30・87キロに及び、総かんがい面積は3万5千ムー(約2300ヘクタール)になっている。
世界かんがい施設遺産は、世界文化遺産、世界自然遺産、世界文化的景観、世界農業遺産、国際湿地条約などと並び称される世界的登録・表彰制度。中国からは今回、竜游県姜席堰のほかに、四川省の都江堰、広西チワン族自治区の霊渠、湖北省の長渠が世界かんがい施設遺産に登録された。
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