【新華社北京7月5日】中国外交部の陳暁東部長補佐は4日、一部の国が近頃、アフリカの債務問題を大げさに取り上げ、中国とアフリカの協力を非難していることに言及し、中国とアフリカの協力の成果は目に見え実感できるものであり、いかに中傷や非難をしようと、いずれは聞く耳を持つ者はいなくなると述べた。また、中国はこれらの国がこのような発言をせず、実際に行動を起こしアフリカの発展に大きく貢献することを心から望んでいると語った。
陳氏は、4日に行われた中国・アフリカシンクタンクフォーラム第7回会議の開幕式で、中国とアフリカの関係と協力が歩んだ道のりは決して平坦ではなかったが、多くの人が認める成果を獲得し、双方の人民に本当の利益をもたらしたと述べた。また、習近平国家主席が打ち出した「真・実・親・誠」(真実、実質、親近、誠実) 理念と正しい義利観(道義と利益の関係を正しく処理する考え方)は、中国とアフリカ、中国と発展途上国との関係と協力の政策的拠り所となっており、広範で計り知れない模範的影響を生み出したと語った。
陳氏によると、中国の対アフリカ協力の理念と実践は(1)いかなる政治的条件も付け加えないことを堅持。これは中国の対アフリカ協力で最も鮮明な特徴であり、西側先進国の対アフリカ協力と根本的に異なる点でもある(2)現地経済社会の発展促進を堅持。関係各国の発展計画を積極的にマッチングさせ独自の発展能力育成に力を入れる(3)互恵ウィンウィンと集約理念の提唱を堅持-という「3つの堅持」に集中的に示されているという。
陳氏は、一部の西側諸国の「中国の融資がアフリカの債務負担を重くしている」「中国は資金でアフリカ諸国の主権を侵食している」などの指摘に対し、中国はアフリカの債務の持続可能性を非常に重視し、集約型発展を堅持していると語った。陳氏は、アフリカが投資環境を整え大型投資事業を誘致することを中国は助けていると述べ、そもそも責任を持ってアフリカに投融資しているので、対アフリカ債務リスクは全体的に制御可能との考えを示した。また、中国は相手の立場に立ってアフリカの債務リスクの防止を助ける方法を考え、債務返済圧力の軽減・緩和を行っているとし、中国企業が対アフリカ直接投資を拡大させることを積極的に奨励し、官民パートナーシップ(PPP)などの新モデルを模索していくと語った。
陳氏は、今年は中国とアフリカ関係の「当たり年」だと語り、9月に開かれる中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットは各方面から大きく期待されており、サミットの準備作業も現在、順調に進んでいることを明らかにした。また、中国とアフリカ双方の共同努力の下、フォーラム北京サミットが中国とアフリカの関係発展の一里塚となるような歴史的な盛会となることを中国は確信していると語った。
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