【新華社ハルビン６月２０日】現在、中ロ両国の包括的戦略パートナーシップ関係は史上最も好ましい時期にあり、両国の地方連携に新たな機会をもたらしている。ハルビンで開催中の第２９回ハルビン国際経済貿易商談会は、主に、中ロの地方連携というテーマを強調しており、スポーツや文化、観光、経済貿易など十数種の両国地方交流イベントを催し、両国の深い地方連携のための舞台を作り上げている。
ロシア沿海地方は黒竜江省の「近隣」であり、中国と地方連携する面で自然な優勢を備えている。中国の投資家を引き付けるため、ロシア沿海地方は貨物中継や税の減免などで比較的多くの優遇策を提供しており、「沿海地方と黒竜江省との連携は高水準に達している」と、商談会に参加したロシア沿海地方のタラセンコ知事代行はこのように評価した。
「ロシア極東地域は中国の東北地方と隣り合い、双方はこの優勢を活用して地方連携をいっそう強化してほしい」とロシア人ビジネスマンのイバン氏は期待を示している。
ロシアのクラスノヤルスク市から来訪したイバン氏は、綏芬河市の某ロシア系企業の責任者であり、初めて出展者としてハルビン国際貿易商談会にロシアのビスケットとチョコレート、キャンデーを持ち込んだ。中国で数年間暮らし続ける同氏は、中ロの地方連携を強化する形で、本場・高品質のロシア食品を食べる中国の友人が増えるよう願っている。
ハルビン国際貿易商談会とともに、中ロ地方連携交流フォーラム、中ロ姉妹都市連携フォーラム、中ロ友好・平和・発展委員会地方連携理事会双方メンバー会議、中ロ地方経済貿易・投資・科学技術・工業企業協力相談会なども開かれ、同様に中ロの地方連携がいよいよ佳境に入るシグナルを発信している。
中ロ友好・平和・発展委員会地方連携理事会の中国側責任者は、黒竜江省は共に地方連携の「エンジン」をバージョンアップさせ、積極的に資源高度加工などの重点分野で連携を深め、共同発展の新たな原動力を育成していきたいとの意向を示し、姉妹都市に「橋」を渡し、姉妹都市の交流・連携を更に円滑に、更に実務的に、更に効率化することで、人文交流の「沃土」を深く耕し、中ロ地方連携交流年の好機をとらえ、共同で多彩な人文イベント、受け皿をつくり、中ロの地方連携と姉妹都市連携の新しい一章を書き加えたいと語った。
「中ロ人民元ファンド管理会社協力協定」の調印式もこの間にハルビンで行われた。中ロ人民元ファンド管理会社の設立は中ロ地方連携理事会の枠組みに基づく象徴的な成果であり、中ロの地方連携に積極的な誘導と促進の役割を発揮するとの認識をアナリストは示している。
中ロ地方連携交流年が今年２月にハルビンで開幕し、中ロ両国の新たな国家的テーマ年イベントに火をつけた。中ロ両国は、地方が中ロの包括的互恵関係の重要な力となり、今回のイベントが中ロ両国の地方間の交流・連携をさらに促すきっかけになると双方が信じている。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事：
