【新華社蘭州6月19日】食糧増産に有効な中国の乾地農業技術が、「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)沿線諸国で「花開き実を結んでいる」。
甘粛省にある蘭州大学生命科学学院の李鳳民教授とそのチームは、中国式乾地農業技術の研究に力を注いでいる。すでにケニアやエチオピアなどアフリカ各国で普及させたことを踏まえ、引き続き今年からはうね溝をマルチシートで覆う乾地農業技術のパキスタンでの応用を推進している。
2013年に李教授のチームがパキスタンで農業の現状を視察した際、パキスタン科学院が中国の乾地農業技術に高い関心を示し、技術の導入を望んだという。
李教授によれば、「一帯一路」沿線には農業大国が多いものの、一部の国の農業技術水準は低く、設備の水準も後れており、生態環境もぜい弱で、いずれも食糧供給不足と生態環境悪化の問題に直面している。中国の乾地農業技術はコストの低さと運用の簡単さで、これらの国々の実情に非常に適しているという。
チームのメンバーの一人、同学院の杜彦磊博士の概算では、初期試験段階のエチオピアやパキスタンなどでは、食糧問題を解決した上で、少なくとも3分の1の耕地を植生回復に回すことができるという。
「一帯一路」構想の提起以来、中国政府は沿線諸国との環境協力を高度に重視し、共に「緑のシルクロード」を構築している。現在、ますます多くの中国の「環境に優しい技術」が「一帯一路」沿線国へ向かっている。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: