17日、演奏する東京古筝楽団の沈莉卓団長(中央)。
【新華社東京6月19日】日本初の中国古筝楽団、東京古筝楽団が17日夜、第2回となる演奏会を開催した。演奏会は東京港区の高輪区民センターで行われ、古筝演奏の他、二胡独奏、古筝と琵琶の合奏、太極拳演舞などを披露した。詰めかけた観客は、中国伝統民族楽器と伝統文化の魅力を堪能した。
演奏会では、中日両国の演奏者が「康定情歌」「雲之南」「桃花渡」など長く伝わる名曲を演奏しただけでなく、新たな中国風の流行曲「青花瓷」も演奏し、観客から喝采を浴びた。他にも、二胡独奏「睡蓮」、ピアノと古筝の二重奏「秋望」、琵琶・古筝の合奏と太極拳演舞による「春江花月夜」も上演され、演奏会に色取りを添えた。
児童古筝楽団は二胡独奏曲の編曲「雨碎江南」を演奏した。これは「紅豆南国に生ず」の相思を主題とした王維の漢詩をモチーフにした曲だが、あどけない子どもたちが演奏すると、一味違った趣が感じられた。
東京古筝楽団は2015年8月に設立され、東京華楽坊芸術学校により運営されている。設立後の3年間で、10回余りの公演に参加し、2回の単独演奏会を行った。同校はまた2017年に東京初の児童古筝楽団を設立し、日本での中国古筝文化の普及、日本と中国の古筝文化交流の促進に尽力している。
同校の何慧群校長によると、2011年に開校した東京華楽坊芸術学校は、二胡、古筝、馬頭琴、琵琶など中国伝統文化芸術を主要課目としているという。同校は成人クラスと児童クラスに分かれ、音楽教室、文化教室の他に中日文化交流センターを有し、日本各地で中国文化部認定の「全国民族楽器演奏芸術水準試験」を実施している。(記者/彭純 楊林)