【新華社上海6月20日】中国は資源節約・環境友好型の発展の道を模索し、グローバル環境ガバナンスに積極的に参画し、膨大な市場は環境技術企業を多く育て上げて、世界環境技術の「実験室」となっている。
本部をデンマークに置く、世界主要ポンプメーカーのグルンドフォスは、中国のニーズに応じた設計を行った民用建築物用省エネ増圧ポンプが、欧州本部やインド、ロシアなどの市場でも売れ行きが良いと紹介した。
1990年代、中国市場に進出した同社は産業廃棄物処理関連分野に積極的に進出した。以前は欧州の進んだ浄水・節水技術の中国への導入に重点を置いていたが、現在は中国での経験を積極的に世界市場へ押し広めている。
中国の環境産業は先進国に比べて、依然として開きがあるが、発展途上国をリードしており、一部の実用技術は先進国よりさらに競争力を持ち、実用になる設備を発展途上国に提供できると業界筋は指摘する。
中国生態環境部がこのほど、公表した「2017年中国生態環境状況官報」によると、中国の環境保護分野への投資は2017年、8007億元(1元=約17円)に達した。
中国企業の技術は絶えず海外市場へ輸出されている。北京碧水源科技股份有限公司は膜技術企業として、「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)沿線諸国の特徴をふまえ、多様な製品を開発しており、同社の水処理ろ過膜は中東地域で幅広く応用され、関連技術はアンゴラ国家観光エリアの汚水処理プロジェクトを落札した。このほか、オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学などと研究開発センターを設立し、機能性ろ過・浄化新材料の開発や新型資源材料の総合利用などに力を入れている。
中国が先日、公表した「『一帯一路』生態環境保護協力規画」によると、2025年までに、生態文明・グリーン発展理念と「一帯一路」建設の融合を推進する。中国は「一帯一路」沿線諸国と生態文明・グリーン発展理念を分かち合い、生態環境保護協力プラットフォームを構築し、環境保護組織およびシンクタンク間の交流と提携を促進して、環境ガバナンスにおける企業の主体的作用を十分に発揮させる。
このほど開催された「上海国際水展」には国内外の企業3400社以上が出展した。来場したメキシコの企業は、中国の環境技術と製品は高品質および競争力のある価格によってラテンアメリカのバイヤーを強く引きつけていると語った。
環境産業は典型的な技術集約型産業として、経済社会の発展レベル、科学研究レベル、科学技術者の集積度合い、国民の環境保護意識と密接に関わっている。
英国に本部を置くグローバル・ウォーター・インテリジェンス(GWI)がこのほど、公表した白書によると、中国のスポンジシティモデル都市は2015年の16都市から現在、20倍増の370都市以上に拡大した。政府と企業が環境ガバナンス・保護で提携し、資本投入をさらに強化することにより、世界のほかの都市の参考となる成果をあげられると見ている。
グルンドフォス中国市場の楊迎芳総裁は、中国は将来、世界の環境産業をリードするだろうとの認識を示した。
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