【新華社上海5月21日】地上173メートルの場所で、素晴らしい文化財を鑑賞しながら、光り輝く黄浦江を眺める。ここは中国で最も高いビルにある博物館、上海観復博物館だ。
上海観復博物館は、「国際博物館の日」の18日、2017年3月に上海タワーで開館して以来の来場者がのべ15万人に達したと発表した。 中国の超高層建築物の代名詞として、上海タワーは計画設計と建設の時点から、多くの文化機関が入居を希望した。同タワーの運営側は、「建築物の高さ」を「文化の高み」へとすると打ち出した。
同館は上海タワーに入る以前から、中国の文化コレクション界から注目を集めていた。1996年に設立され、中国大陸部で最も早い時期の民営博物館の一つだ。同館の創設者で、個人コレクターの馬未都氏が同館の企画のため、60回以上も上海タワーを訪れ、最終的にこの夢を実現させた。
同館の職員は、「上海タワーでは毎日2~3万人が働いていて、まるで小さな町のようなもので、すべての設備が整っていなければなりません。飲食・宿泊・店舗のほか、博物館もとても重要です」と話した。
同館では、陶磁器・金器・彫像などの基本的な所蔵品の展示のほか、「雲煙翰墨文房具展」などの特別展も開催されている。 同館の解説者は、この「雲の上」の博物館には目玉となる貴重な文化財があるわけではないが、「人が美しいと感じるものはそれぞれ異なりますが、一番好きなものが、その人にとっての『貴重な文化財』なのです」と話した。
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