【新華社北京5月21日】中国次世代人工知能発展戦略研究院はこのほど、「スマート産業地域発展競争力評価指数」を発表し、中国のスマート産業の状況を評価した。
報告書は、スマート産業関連企業や大学、非大学研究機関、投資者、仲介者(会議、産業連盟)、政府を含む1624サンプルからなるデータベースに基づき、6つのメイン指標(「企業能力」「融資能力」「大学・非大学研究機関の革新能力」「仲介者の連絡能力」「政府の呼応能力」「イノベーション環境の対外開放度」)と19のサブ指標で構成される指標体系を通じて、中国スマート産業の地域競争力を評価した。
報告書によると、中国スマート産業地域競争力指数ランキングでは、北京(80・3)と広東(49・9)、浙江(34・2)、上海(30・7)、江蘇(17・9)がトップ集団を構成している。山東(9・8)、安徽(9・1)、湖北(6・1)、天津(5・9)、福建(5・4)、四川(5・3)、重慶(5・0)、遼寧(4・1)、貴州(3・6)と黒竜江(3・2)は第2集団を構成した。トップ15省(直轄市含む)には、経済の発達した沿岸地域のほか、中西部の安徽と湖北、四川、重慶、貴州も仲間入りを果たした。
3大経済圏のうち、京津冀(北京・天津・河北)の得点は80・6で首位に立ち、長江デルタは60・7で第2位、珠江デルタは45・6で第3位だった。経済構造の転換・高度化によってもたらされたスマート化の需要に力強く支えられ、3大経済圏はいずれも、スマート技術と産業発展の先端を走っている。
中国次世代人工知能発展戦略研究院チーフエコノミストで南開大学経済研究所所長の劉剛氏によると、研究の結果、▽経済構造の転換・高度化がもたらしたスマート化への需要は、スマート産業の発展を促す重要な原動力になる▽イノベーション環境の活力と波及力は、地域の産業競争力の水準を左右し、これに影響を及ぼす▽現地の産業発展に対する大学と非大学研究機関のイノベーション能力の影響は未知数である――ことがわかった。このためさまざまなイノベーション主体が共同発展する活力あるイノベーションシステムの構築は、地域のスマート産業発展にとっての喫緊の課題となっている。
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