22日、陝西省洋県で中国メディアに日本のトキの保護状況を説明する佐渡トキ保護センターの長谷川修治所長。(新華社配信/洋県党委員会宣伝部提供)
【新華社西安5月23日】日本新潟県の佐渡トキ保護センターの長谷川修治所長は22日午後、トキの「故郷」である中国陝西省洋県でトキの保護状況について「現在、日本で人工飼育されているトキの数は215羽に達し、トキの飼育繁殖と野生復帰の研究は順調に進んでいる」と語った。
「第1回トキ国際フォーラム」が23日、陝西省漢中市洋県で「トキを縁とした未来の共同創生」をテーマに開かれる。22日午後の記者会見で長谷川所長は、1999年、中国から贈られたつがいの友友(ヨウヨウ)と洋洋(ヤンヤン)を研究対象としてから現在までに、研究センターは、トキの人工飼育繁殖や野生復帰などの面で経験を蓄積し、その経験は日本各地で生かされていると語った。
「保護センターは今後、野生種の多様性の保全に努め、トキの自力での孵化・繁殖の研究に力を入れ、トキをはじめとしたより多くの種の自然環境下での繁殖・生息を実現していく」と長谷川所長は語った。
佐渡市産業観光部の坂田和三部長によると、トキの保護と有機農業の発展のため、同地は、認証米「朱鷺と暮らす郷」の認証制度を実施しているほか、佐渡トキマラソンなどのトキを主題とした観光イベントを展開している。
トキは「東方の宝石」とも称され、中日両国の国民に深く愛されている。トキはこれまで何度も、中日友好の使者として日本に贈呈され、両国民の友情の象徴となっている。
紹介によると、今回のトキ国際フォーラムのねらいは、中日韓3カ国と国際社会のトキの保護と関連協力を強化し、有機産業やエコツーリズムでの交流と発展を推進すること。フォーラム期間中には、トキの記念碑の除幕式やトキ国際友好林の植樹、中日韓のトキのいる地方政府による対話会などの活動が行われる予定という。
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