【新華社北京3月5日】中国国家統計局がこのほど、公表した製造業購買担当者景気指数(PMI)によると、2月、中国中型企業の生産指数、新規受注指数が3ポイントをやや上回る下落幅が見られ、PMIは50%を割り込み、1・1ポイント下落した。小型企業の下落幅は最も大きく、生産指数、新規受注指数は共に7ポイント下がり、PMIは3・7ポイント減の44・8%だった。
スタンダードチャータード銀行の報告も同様の傾向を示した。2月、中小企業の経営現状指数は前月比0・4ポイント減の54・9%となった。専門家は、春節(旧正月)連休の影響に加え、原材料価格の騰貴も中小企業の収益に影響したとの見方を示した。
中国物流情報センターのアナリスト、陳中涛氏の分析によると、市場需要から見れば、春節連休の影響が確かにあるが、依然として好調な状勢を保ち、新規受注指数は生産指数を0・3ポイント上回っている。企業に対する調査結果を見ると、今年の市場について楽観的な見方が一般的で、企業生産経営活動予期指数は前月比1・4ポイント増の58・2%に達した。
同銀行の報告によると、2月、同銀行の統計対象に組み入れられた中国中小企業信頼感指数は前月の53・8から54・5に上昇した。これは、予期指数の改善幅が現状指数と信用指数の下落幅を超えたことが原因。このほか、2月の生産活動は主にサービス業と消費分野に連動、製造業の生産はやや鈍化。一方、製造業の投資と融資がサービス業より活発化する傾向にあるため、景気回復が見込まれ、経営の大幅改善が予想される。
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