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裁判にVRを導入 北京検察当局
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-03-05 15:03:34 | 新華社 | 編集: 郭丹

  【新華社北京3月5日】北京市第一中級人民法院でこのほど、故意による殺人事件の審理が行われ、証人による証言にVR技術が用いられた。北京市人民検察院によると、この裁判は、北京検察当局がVRをはじめとする可視化システムを使用した初めて裁判となった。

  「ナイフを持った被告は、画像に映っている女性を無理やりテーブルのところまで歩かせ、それから彼女の首に向かってナイフを刺した」。証人はVRゴーグルを身につけ、コントローラーを用いて、法廷のスクリーン上に映し出された被告人と被害者のシミュレーション画像を動かして、事件現場で見た様子を再現した。

  「これまでの裁判では、検察官は口頭もしくはスライドを使って証拠を提示していた」と語るのは、北京市人民検察院第一分院起訴部の庄偉主任。新たに導入されたオンラインの可視化システムでは、証拠をより直接的に、ありのまま示す。他にも、わずか1分ほどで1冊200ページ前後の電子書類データをシステムに転送できるなど、複数の革新的な内容が含まれている。こうした高精細度の電子書類や画像データは、システムに取り込まれた後も、解像度やサイズ、規格は一切変わらない。申立人は必要に応じて、コンピューターのタッチスクリーンを操作し、その場で証拠写真を拡大・縮小でき、証拠の詳細を法廷でハッキリと示すことが可能だ。

  この裁判では他にも、「画面共有」技術が用いられた。申立人はあらかじめコンピューターで証拠の調査や選択、順序の調整などを行った上で、この機能を用いて証拠をディスプレイに映し出す。

  「法廷への可視化システムの導入により、我々の証拠に対する理解はより明瞭、明確になった」と、北京市人民検察院の郭春莉人民監督員は語った。(記者/熊琳)

 

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新華網日本語

裁判にVRを導入 北京検察当局

新華網日本語 2018-03-05 15:03:34

  【新華社北京3月5日】北京市第一中級人民法院でこのほど、故意による殺人事件の審理が行われ、証人による証言にVR技術が用いられた。北京市人民検察院によると、この裁判は、北京検察当局がVRをはじめとする可視化システムを使用した初めて裁判となった。

  「ナイフを持った被告は、画像に映っている女性を無理やりテーブルのところまで歩かせ、それから彼女の首に向かってナイフを刺した」。証人はVRゴーグルを身につけ、コントローラーを用いて、法廷のスクリーン上に映し出された被告人と被害者のシミュレーション画像を動かして、事件現場で見た様子を再現した。

  「これまでの裁判では、検察官は口頭もしくはスライドを使って証拠を提示していた」と語るのは、北京市人民検察院第一分院起訴部の庄偉主任。新たに導入されたオンラインの可視化システムでは、証拠をより直接的に、ありのまま示す。他にも、わずか1分ほどで1冊200ページ前後の電子書類データをシステムに転送できるなど、複数の革新的な内容が含まれている。こうした高精細度の電子書類や画像データは、システムに取り込まれた後も、解像度やサイズ、規格は一切変わらない。申立人は必要に応じて、コンピューターのタッチスクリーンを操作し、その場で証拠写真を拡大・縮小でき、証拠の詳細を法廷でハッキリと示すことが可能だ。

  この裁判では他にも、「画面共有」技術が用いられた。申立人はあらかじめコンピューターで証拠の調査や選択、順序の調整などを行った上で、この機能を用いて証拠をディスプレイに映し出す。

  「法廷への可視化システムの導入により、我々の証拠に対する理解はより明瞭、明確になった」と、北京市人民検察院の郭春莉人民監督員は語った。(記者/熊琳)

 

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