【新華社北京3月9日】「蒼山不墨千秋画、洱海無弦万古琴」(蒼山は墨を使わず描かれた長く伝わる絵であり、洱海〈じかい〉は弦なしに奏でられる悠久の琴)とたたえられる雲南省の美しい自然の景色をいかに末永く伝えていくのか。全国人民代表大会代表の阮成発雲南省省長は、現在、同省大理市西北の湖「洱海」の保護・整備が重要な時期にあると指摘している。阮氏によれば、長期的に蓄積された汚染は依然として深刻で、湖と相互に影響する流域でのグリーン生産、グリーン生活方式はまだ完全に確立されず、水質が持続的に改善する基礎もまだ固まっていない。少しの油断で長年の努力が水泡に帰してしまうかもしれず、絶えず薄氷を踏むような状況が続いているという。
阮氏は「洱海の保護については、すでに緊急措置モデルがスタートし、整備の堅塁攻略戦に向けた号砲が鳴らされている。排出端処理から全流域整備への転換を推進し、全ての流入河川をカバーする高効率な保護整備機能とネットワーク化管理システムが出来上がっている」とし、次のように説明した。洱海周辺ではすでに環境保護の要求を満たさないレストラン、宿泊施設2千軒以上を閉鎖し、水源管理の強化を通じて水資源の総合的な配置、生態貯水池、農村家庭の雨水・汚水分流、アオコ処理などの緊急措置を実施し、流域の「両違(違法用地と違法建設)」取り締まりと村や町の「両汚(生活排水と生活ごみ)」整備、非特定汚染源整備と湖周辺の汚染遮断を強力に推進し効果を上げている。
また、洱海の保護は汚染防止から生態整備の段階へと転換しており、「山・水・林・田・湖・草生命共同体」の理念によって保護・整備を統率し、流域の整備、システムの整備、末梢(まっしょう)的な問題とその根源となる問題を共に解決することを堅持し、水環境、水資源、水生態など深いレベルでの問題の解決に力を入れる。
阮氏は、次の段階として法に基づく湖の整備と科学的な湖の整備を共に重視するよう堅持し、水源管理と汚染遮断、生態修復を重視し、建設と管理を重視し、湖周辺で発生する生活排水の全量収集、処理を6月末までに確実に実施するとの方針を明らかにした。
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