上海師範大学都市文化研究センターと上海華夏社会発展研究院がこのほど発表した「2015健康中国発展報告」、「2016健康中国都市発展報告」によると、中国の医療衛生水準は発展途上国の中では上位に位置し、市民の平均寿命が最も長いのは上海、北京、天津となっている。中国放送網が報じた。
「2015健康中国発展報告」によると、中国の31の省・市・自治区のうち、市民の平均寿命が最も長いのは上海市、北京市、天津市、浙江省、江蘇省。一方、ワースト5位は甘粛省、貴州省、青海省、雲南省、西蔵(チベット)自治区。1人当たりの平均衛生費のトップ5は、北京市、上海市、天津市、浙江省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区で、ワースト5位は、雲南省、広西チワン族自治区、河南省、江西省、貴州省。
同研究の責任者である孫遜教授は、「研究結果によると、例えば、平均寿命や1人当たりの平均衛生費など、経済発展の程度に関係する指標では、全体的に『東高西低』となっている。また、大気の質など自然環境に関係する指標では、『南高北低』となっている。これらのデータは、中国の現在の経済発展や自然環境の客観的状況とマッチしている。そのため、科学発展観に従い、環境の質を保つことを前提に経済を発展させるというのが、『健康な中国』を建設する上で、向き合うべき重要課題となっている」と分析している。
その他、同報告によると、中国の医療衛生水準は発展途上国の中では上位に位置している。統計によると、乳幼児の死亡率と5歳未満児の死亡率は、国連のミレニアム開発目標を前倒しで達成した。また、13年、中国全土の妊産婦の死亡率は10万分の23.2と、00年比で56.2%も低下した。中国の同3指標は、発展途上国の中では上位で、先進国との差が一層縮まっている。
(人民網日本語版)
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