新華網北京1月5日(新華社記者/柳絲)テレビ番組の司会者を務めたこともある米国の次期大統領、トランプ氏はソーシャルメディアを利用して発言を伝播することを心得ている。大統領選挙に勝利してメディアの取材を受けた際に、トランプ氏は勝利の一因はソーシャルメディアのおかげだと明確に述べた。
大統領に当選した後にも、トランプ氏はこの習慣を維持している。トランプ氏が大統領報道官に指名したショーン・スパイサー氏はトランプ氏は大統領に就任後もツイッターで発言し続けることを止めないだろうと公言している。
一方で、トランプ氏はツイッターでの最近の発言で、米国の政界と学界から幅広い懸念を招いた。なぜなら、トランプ氏は「国連は集まって話して、楽しむだけのクラブだ」などを述べただけでなく、一部の中国へのネガティブな発言を含めて、米国が数十年間にわたり展開してきた外交政策に抵触する見解も表明したからだ。
CNNはトランプ氏のソーシャルメディアでの発言は「米国の同盟国と敵対国との関係をかき乱している」と直接批判し、「誤った情報を発信する」、「二国間関係を破壊する」、「外交ルールを打ち破る」などを含むいくつかの「暴挙」を列挙した。
最近ツイッターで書いた文章の中で、トランプ氏は米国の核政策の修正を示唆していた。これには、米国の外交界を居ても立ってもいられなくさせただけでなく、間もなくバトンタッチするホワイトハウスの主人までもじっとしていられなくなり、これが「災難的」な結果をもたらすだろうとひどく腹を立てた。
皆が公認する常識とは、外交は決して子供の戯れではなく、商売をするようにやってはなお更いけないということだ。まさに米国のオルブライト元国務長官が述べたように、ツイッターを外交政策のツールにすべきではない。 ちょうどオルブライト元国務長官が述べていたように夢中に「ツイッター外交」を依存するのがよくないのだ。
(新華社より)
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