米国の最新研究から、SNSの使用頻度が低い人と比べて、さまざまなSNSを使う若者は、うつや焦燥感に襲われる確率が高いことが判明した。だが、両者の間の相関関係については、まだ研究者の間で定説は得られていないという。新華社が報じた。
米ピッツバーグ大学医学部の研究チームは2014年以降、19-32歳の米国人1787人を対象としたアンケート調査を実施、フェイスブック、ツィッター、ユーチューブなど人気が高い11種類のSNSの使用習慣やそれらによる影響について研究を進めた。
その結果、人種、性別、婚姻状態、収入などの影響要素のバランスをとった上で、7種類から11種類のSNSを使用していた回答者のうち、うつ状態が発症した割合は、使用SNSが2種類以下だった人の3.1倍に上ることがわかった。この研究成果は、米定期刊行誌「人間行動におけるコンピュータ(Computers in Human Behavior )」2017年4月号に発表された。
研究チームは、このような現象が起こる原因として、次の3点を挙げている。
1.多数のSNS間の転送設定のようなマルチタスク自体が、認知機能障害やそれによるメンタルヘルス上の問題と関係がある。
2.前提となるルール、文化面での認識、枠組みシステムが各SNSによって異なるため、多くのSNS間での転送プロセスで、ネガティブな感覚や気分が生じる。
3.自分を表現する場(SNS)が多ければ多いほど、SNS上でのマナー違反や戸惑いといったケースに遭遇する頻度が高くなる。
(人民網日本語版)
関連記事: